ワシントン・タイムズ・ジャパン

揺れだした共通の価値観 分裂の危機に瀕するEU

800

難民殺到で加盟国に亀裂

 欧州連合(EU)は創設以来、紆余(うよ)曲折を経ながらも拡大してきた。創設当初6カ国時代から現在28カ国に拡大し、加盟を希望する候補国はブリュッセルのEU本部前で列をなしている。ところが、北アフリカ・中東から100万人を超える難民、移民が昨年、欧州に殺到し、その対応で加盟国間で亀裂が生じてからは、EUは深刻な分裂の危機に直面しているのだ。EUが誇る民主主義、自由と法の平等などの共通の価値観が揺れだしたのだ。(ウィーン・小川 敏)

 EU拡大のハイライトは旧ソ連・東欧諸国が冷戦終了後、次々と加盟したことだろう。東西に分裂していた冷戦が幕を閉じることで、EUは欧州大陸で唯一の政治・経済機構となった。その潮流は欧州全土にとどまらず、中東のトルコまでEU加盟国の称号を得ようと躍起となってきた。ここまでは順調だったが、昨年からその潮流は逆流する兆しが見えだしたのだ。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
無料で毎月10本までご覧になれます。
新規会員登録へ

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。