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国家形成を目指すクルド族

大藏 雄之助

IS駆逐で大同団結か

評論家 大藏 雄之助

 40年ほど以前、私がソ連の特派員をしていた時、国際会議でイスタンブールを訪れて、予定よりも滞在を延ばしたためにモスクワへ戻れなくなった。やむを得ず、私は毎朝ホテルの前からタクシーで空港に出向いてウェイティングの登録をしたが、アエロフロートもトルコ航空もずっと満員だった。

 何日目かに事情を察知した運転手が「オリエント急行で東欧の国に行けば必ずフライトが取れる」と教えてくれて私は無事トルコを脱出したのだが、たまたまその男がクルド人で、ひどい差別を受けているとのことだった。

 私は何度もあの国を旅行していたのにクルド人のことは知らなかったので、トルコの外交官に尋ねてみた。

 すると、「クルド人と自称する部族はいるが、彼らは長く山岳地帯に住んでいて、かなりなまりのある高地トルコ語をしゃべるだけで、少数民族ではない」という説明だった。


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