ワシントン・タイムズ・ジャパン

ユダヤの生き残り戦略とコロンブス

獨協大学教授 佐藤 唯行氏

レコンキスタ完了し追放令 航海実現の背後に改宗ユダヤ人

獨協大学教授 佐藤 唯行

 1492年に起きた三つの世界史的事件をご存じだろうか。第一はスペインにおける国土回復運動(レコンキスタ)の完了、第二はスペインからのユダヤ人追放令、第三はコロンブスによる1回目の航海である。第一と第三は高校世界史の教科書にも登場する。何よりも重要なのは、三つがいずれも相互に密接な因果関係で結ばれている点だ。三つを時系列で辿(たど)ってみよう。

 イベリア半島におけるイスラム教徒最後の拠点、グラナダを92年1月に開城させたことでレコンキスタを成し遂げたスペイン王室は、国内の第三勢力、ユダヤ社会を邪魔者とみなし、3月末に追放令を発したのだ。レコンキスタの資金源だったユダヤ社会の利用価値はなくなったと判断したからだ。出国期限は7月末と定められたのだ。


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