ワシントン・タイムズ・ジャパン

クーポンで家計を切り詰める ーフランスから

パリ市内のスーパーで買い物をしていたらレジで大声で叫んでいる中年男性に遭遇した。何を怒っているのかと思えば持参した割引クーポンがその店で使えないことに怒りが爆発したようだった。結局、スーパーの警備員が来て退散させられてしまった。

 世界的なエネルギー価格の高騰は、フランスにも押し寄せている。これから冬に突入すれば、暖房費の負担増も懸念され、家計を節約する方法がメディアで紹介されている。中でも食品や日用品メーカーが発行するお得意様カードや割引クーポン券が話題になっている。

 人気なのはアンケートに答えれば無料になるクーポン。ほぼ買い物を無料で済ませてしまう強者(つわもの)もいる。ため込んだクーポン約100枚を持参し、対象商品だけを購入する人もいる。買い物時間は通常の倍はかかるが、「慣れれば苦にならない」という。

 倹約家の多いフランスでは、生活困窮者ばかりがクーポンを利用しているわけではない。たまに店を間違えて使えないことに激怒する客もいるが、クーポンを使うこと自体は恥ずかしいことではない。

 ガソリン価格の高騰を受け、政府は家計を短期的に助けるため、生活困窮者にガソリン・クーポンを配る予定だ。ガソリン購入時にクーポンを使えば何ユーロか安くなる制度を導入する。対象の線引きは難しいとされるが、利用者にとっては助かる話だ。

 フランスではサラリーマンの多くが会社から全国共通の食事用金券「チケ・レストラン」を支給されている。主に昼食時に使用するもので、日本よりレストランの価格が高いフランスでは大助かりだ。(A)

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