ワシントン・タイムズ・ジャパン
«
»

ポーランドのユダヤ軽騎兵連隊

佐藤 唯行

国家消滅を防ぐため戦う 友愛・団結の象徴として英雄に

獨協大学教授 佐藤 唯行

 1793年、ポーランドは国家消滅の瀬戸際にあった。露・プロセインが結託して領土を奪わんと攻め寄せて来たからだ。所謂(いわゆる)第2次ポーランド分割だ。この時、分割列強と対決し、国土防衛の民衆蜂起を呼び掛けたのが愛国者コシチューシコ将軍であった。馳(は)せ参じた蜂起勢の中には多くのユダヤ人がいた。当時のポーランドは総人口の1割強、欧州最大、90万のユダヤ人口を擁する国だったからだ。

「正規軍」として初参戦

 14世紀、大王カジミェシ3世が招いて以来、ポーランド経済を支えてきたユダヤ人。彼らにとっても国家消滅は他人事(ひとごと)ではなかった。被差別身分とはいえ、国王の保護の下、恩恵も受けていたからだ。蜂起直後、コシチューシコはユダヤ人に塹壕(ざんごう)構築等の後方支援のみを委ねていた。民衆の間で根強かった反ユダヤ感情に配慮せざるを得なかったからだ。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
無料で毎月10本までご覧になれます。
新規会員登録へ

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。