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イギリスの規制解除方針 ワクチン効果示す明るい兆し

 英国のジョンソン首相は新型コロナウイルス感染のためイングランド全土で行われているロックダウン(都市封鎖)を段階的に緩和し、6月には全ての規制を解除する方針を発表した。

 感染力の強い変異株の拡大を含め深刻な感染状況にある同国では、ワクチン接種が進展し、その初期データから高い効果が確認された。パンデミック(世界的流行)となっているコロナ感染の収束に明るい兆しとなるものだ。

 新規感染者数が減少

 ジョンソン氏が、来月には学校を再開するなど段階的な都市封鎖終了の計画を打ち出した背景には、迅速なワクチン戦略が奏功したことがある。米ファイザー・独ビオンテックが開発した新型コロナ対応ワクチンの接種を世界に先駆けて昨年12月8日から開始し、1回目を受けた人が今月14日には1500万人を超えている。

 これまで英国では約415万人の感染者と12万人以上の死者を出しており、感染者数は米国、インド、ブラジル、ロシアに次ぐ世界5位の多さだ。昨春の感染第1波の都市封鎖が解除になった夏以降、人々の開放感から繁華街や行楽地が賑(にぎ)わうようになり、感染第2波を迎えた昨年10月には1日の新規感染者が2万人を超えた。

 同11月にかけて感染者が減少したが、ワクチン接種が開始された12月中に著しく急増し、年明けの1月には1日の新規感染者が6万人にまで達した。ジョンソン氏は感染力が強い変異株が確認されたことを公表し、世界中が注目するワクチン接種開始への期待を打ち消しかねない不安を投げ掛けるニュースとなった。

 しかし、イングランド全土への都市封鎖の導入と共に1週間に200万人のワクチン接種を目標とした結果、接種を受けた人数は昨年12月24日に60万人だったが、今月7日には同国の成人の2割以上に当たる1200万人を超えた。

 一方、ワクチン接種が始まってから1カ月を過ぎたころから新規感染者数は減少に転じた。都市封鎖の下で1月8日の6万8053人をピークに急下降し、同月末には2万人台、2月に入ると1万人台となり、23日には1万人を割る8489人になっている。

 ファイザー・ビオンテック製ワクチンの効果について、イスラエルの医療チームは1回の接種で85%の予防効果が得られたと英医学誌に発表。また接種を推進した英イングランドの公衆衛生庁は、1回目の接種で感染リスクは70%以上、2回目では85%以上低下する効果が認められたと発表した。

 今後、他の複数のワクチンと共に世界各国に普及することにより、規制などの対策と合わせてパンデミックが収束に向かうことを願いたい。

 コロナへの勝利を期待

わが国でもワクチン接種が医療従事者など優先グループから開始されている。

 現在10都府県に発令されている緊急事態宣言、および新型コロナ対策の改正特措法などの下で可能となる諸施策と共に新型コロナに勝利する効果を期待したい。

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