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オランダでサンドイッチ没収

EU離脱で英国人運転手

 英国の欧州連合(EU)離脱後、双方の新たな貿易協定でルールが変更される中、オランダの通関で、英国から来たトラック運転手のサンドイッチが没収され、話題になっている。オランダの国営TV、NPO1は、英国からオランダに入って来た貨物トラック運転手が所持していたハムサンドのEUへの持ち込みを認められず没収される場面を放送した。

オランダ税関が没収した英国からの入国者の食品=6日、南西部フクファンホラント(AFP時事)

オランダ税関が没収した英国からの入国者の食品=6日、南西部フクファンホラント(AFP時事)

 昨年12月31日にブレグジット移行期間を終了した英国とEU間には新しい貿易ルールが適用されている。今月11日から双方間の物流が本格化する中、通過する貨物輸送トラックの運転手は、新たなルールに慣れる必要がある。関税は導入されないもののEUに肉、果物、野菜、魚などの特定の食品を持ち込めなくなった。

 国境管理官はトラック運転手に食品を所持しているか尋ね、運転手がハムとチーズの入ったサンドイッチを持っていると答えると「それはEUには持ち込めない」と言われ、「では冷蔵庫で預かってくれるのか」と運転手が尋ねると「いや、没収だ。申し訳ない、ブレグジットへようこそ!」と係官が答えるシーンが紹介されている。

 英国当局はEUに向かうトラック運転手に対して、「肉や乳製品を含むPOAO(動物由来の製品)をEUに持ち込むことはできない」と警告している。ところが、多くのドライバーは運転席に置いてあるサンドイッチまで没収されるとは予想もしていなかった。EU側は、口蹄(こうてい)疫や豚コレラなど動物にとっての危険な病原体の流入を阻止し、同時に食品廃棄物も減らしたい考えだ。

 英国とEUは、離脱移行期間終了ギリギリの12月24日に通商協定に合意し、英国はEUの規制から完全に自由になったが、英国から持ち込む物は、EU域外からの物と同じ扱いを受け、EUの新たな規則に従うことになる。自由な移動は終わり、英国のトラック運転手の所持するサンドイッチが没収されたのは象徴的な出来事だ。

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