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EU、監視団の新疆派遣要求 中国と首脳会談、人権で懸念表明

 欧州連合(EU)は14日、中国の習近平国家主席とのテレビ会議による首脳会談を行い、改めてウイグル族など少数民族への弾圧や香港の自治権を脅かしている問題に強い懸念を表明し、ミシェルEU大統領は記者会見で、習氏に新疆ウイグル自治区へ独立した監視団の派遣を求めたことを明らかにした。

4日、中国の習近平国家主席(左上)とオンライン形式で会談する欧州連合(EU)のミシェル大統領(右上)、フォンデアライエン欧州委員長(右下)、ドイツのメルケル首相(左下)(AFP時事)

4日、中国の習近平国家主席(左上)とオンライン形式で会談する欧州連合(EU)のミシェル大統領(右上)、フォンデアライエン欧州委員長(右下)、ドイツのメルケル首相(左下)(AFP時事)

 EU側はミシェル氏、フォンデアライエン欧州委員長、EU議長国ドイツのメルケル首相が参加した。首脳会談の最大の目的は、年末までに投資協定を結ぶことにある。中国側は対米関係が悪化する中、広域経済圏「一帯一路」の最終目的地である欧州との関係を強化したいところだ。

 コロナ禍で弱体化し、財政的にもEUに不信感を持つ加盟国もあり、その亀裂に中国は経済力で切り込みたいところだ。一方、EU側は米国のトランプ政権から「中国は世界最大の脅威」(ポンペオ米国務長官)と圧力を受けながらも、多国間主義を貫き、アジア進出の足掛かりとして中国との関係強化は不可決と認識している。

 ところが、中国のウイグル族への弾圧で人権問題に敏感なEUは、厳しい見方を強め、香港の一国二制度を骨抜きにする国家安全維持法施行では中国に対して友好的だったドイツでさえ強く批判している。

 これに対して習近平主席は首脳会談で、「内政干渉だ」と、いつもの見解で応じたと複数の欧州メディアは報じている。

(パリ 安倍雅信)

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