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バンクシー盗難作品、イタリアで発見

 世界的に著名な英国の覆面ストリートアーティストのバンクシーがパリのバタクラン劇場の非常扉に描いた作品が10日、イタリアの農家で発見され、11日に公開された。作品は2015年に同劇場で起きた大規模テロの犠牲者を追悼したもので、その後、何者かによって盗まれ、行方が分からなくなっていた。

パリ同時テロの現場となったバタクラン劇場の非常口の扉に描かれたバンクシーの作品=2018年6月(AFP時事)

パリ同時テロの現場となったバタクラン劇場の非常口の扉に描かれたバンクシーの作品=2018年6月(AFP時事)

 悲しげな表情を浮かべうつむく少女を描いたこの作品は昨年1月、扉ごと盗まれ、フランスの警察当局が欧州諸国の警察と協力して捜査を行っていた。イタリアとフランスの警察は10日、イタリア中部アブルッツォ州の農家の小さな廃屋の屋根裏でこの作品を回収した。

 廃屋は中国人夫婦が借りており、警察の取り調べを受けたが、「屋根裏に上がったことはない」と主張。家主の男性も「何も知らないし、夜中に誰も見ていない時に作品が運び込まれたのではないか」と事件への関与を否定している。警察当局は誰かが嘘(うそ)をついている可能性があるとして捜査を進めている。

 当局は3カ月前からイタリアに作品があることをつかみ、場所の特定を急いでいた。作品は数週間以内に劇場に返される見通しだ。
(パリ 安倍雅信)

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