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物件不足で不動産価格上昇

地球だより

 パリの不動産価格は、世界の大都市のロンドンやニューヨークに比べれば安い方だと言われてきた。ブレグジットでロンドンの不動産価格が多少下降している今、パリに目を付ける不動産投資家もいると言われるが、悩みは新築の余地が少ないことだ。

 パリの不動産価格の平均が今年9月、1平方メートルあたり1万ユーロ(約117万円)を超えたことがニュースになった。不動産価格が上昇しているのはパリだけでなく、リヨンやマルセイユなど主要都市でも上昇が続いている。

 ロンドンでは、インドや中東の富豪、中国人が投機の対象として不動産を買い漁ってきたが、それに比べれば、パリ市内は古い建物が多く、大規模な開発が進まない現実がある。にもかかわらず、不動産関係者の公証人協会によると、昨年3月から今年5月の1年3カ月の間にパリ市の不動産価格は、6・5%上昇した。

 さらに過去10年でなんと65%近く価格は上昇している。専門家は今後も上昇は続くと予想しており、不動産ローンの利息が1・72%前後と低く抑えられ、購入のチャンスと考える富裕層は多い。コンサルティング会社に勤めるブノアさんの夫婦は、2年前にパリ市内の新築アパルトマン(家具付きアパート)を購入したが、今年、人に貸すためにさらにワンルームのアパルトマンを購入している。今住んでいる方は3年以内に売って郊外に一軒家を買う予定だという。

 専門家たちは不動産価格を高騰させているのは、ロンドンのような投機熱ではなく、そもそも不動産購入希望者数が物件数をはるかに超えていることが原因と指摘している。

(M)

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