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メーガンは存在しなかった!?

メーガン妃と言えば、去年ヘンリー英王子と結婚したことで話題になりました。
私は「なつぞらとスーツとアリメツ」の中でも書きましたが、アメリカのドラマ “SUITS” (日本語版『スーツ』) でレイチェル役を演じたメーガン・マークルの一ファンなので、彼女のことが何かと気になります。

今、英国内ではメーガン妃のことがよくニュースに取り上げられています。
ウイリアム王子一家とヘンリー王子一家の不仲説。
エリザベス女王の毎夏の恒例になっているスコットランド・バルモラル城での休暇に招かれたのを、メーガンは「アーチー(赤ん坊)が生後4か月と幼すぎる」という理由で断っておきながら、夫とアーチーは家に置いて自分ひとりでニューヨークに飛んで、テニス女子全米オープンのセリーナの応援とホットヨガ、友達のパーティに行く、など自分勝手な行動。
彼女のジーンズというカジュアルすぎるファッション。
実の父親との確執。
等々、話題に事欠きません。
アメリカという自由な文化背景から封建的な英国王室に嫁いだのですから、ある意味当然と言えば当然なのですが、これだけいろいろとバッシングされると可哀想な気がします。

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ところが、な、なんと、そもそも「メーガンは存在しなかった!?」というのが今回のテーマ。
一体どういうことか、と思われることでしょうが、ここからは私の専門、英語音声学の話。

じつは、日本での「メーガン」という発音は英語には存在しないのです。
彼女の名前は Megan と綴りますが、発音は「メーガン」でも「ミーガン」でも「メガン」でもありません。

英語には「アー」「イー」「ウー」「オー」という長母音はありますが、「エー」という長母音はないのです。会話などで驚いたときに使う “Eh!” という間投詞でさえ【éɪ】と発音します。
ですから、 Megan の発音は「メーガン」ではなく、「メイガン」なのです。
一個人の大切な名前なので、初めから正確に「メイガン」と表記していれば良かったのに、と私は思うのですが。
日本人でも「羽田」という苗字は、「はた」「はだ」「はねだ」と異なる読み方がありますが、誤って呼ばれるのは嫌ですよね。

日本語はこの「エー」と「エイ」の違いが非常にあいまいで、「テープ」「ケース」「エージェント」「エース」「レームダック」とほとんど「エー」という長母音を使いながら、一方で「フェイクニュース」「エイプリルフール」「エイト」「ペイ」「ヘイトクライム」など「エイ」と書いたりして、きちんとしたルールがありません。

これら外来語は日本語で英語じゃないからどっちでもいいじゃないか、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、じつはこの外来語なるものがくせ者なのです。
というのは、これが日本の英語教育に大きな影響を及ぼしていて、日本人の英語の発音下手につながっているからです。
実際のところ、中高大学の英語の教員ですら無意識のうちに英語の【éɪ】を日本語式に「エー」と発音している人が大勢います。
たかが「エー」と「エイ」の違い、されど「エー」と「エイ」の発音でその人の英語力が現れます。


「ジョージ学院長の元気が出るブログ」より転載
http://www.academygakuin.com/blog/

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