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英ユダヤ系兵站の絶頂期

佐藤 唯行

荷馬車隊列で大規模輸送 軍事情報でも英軍勝利に貢献

獨協大学教授 佐藤 唯行

 武装して軍務に就く資格を法律により史上長らく奪われてきた欧州ユダヤ人。しかし兵站(へいたん)と呼ばれる軍需品の補給業務は民間の商人、とりわけユダヤ商人に委託されてきたのだ。

 兵站は軍隊組織の中でもユダヤ人が定評ある専門家として認知されてきた特殊な分野だったのだ。必要とされる物資を他国から迅速に調達するための同族ネットワークをユダヤ商人が構築していたからだ。英蘭のような経済的先進国では土着のキリスト教徒商人の中にも兵站を担えるほどのネットワークの持ち主がいたが、敵方による襲撃・略奪など多大なリスクを抱えるこの仕事は敬遠されたのだ。一方、リスクを恐れぬユダヤ人にとっては、兵站は魅力的な出世のチャンスとみなされたのだ。

名誉革命で重要な役割


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