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EU新指導部構築が難航、課題は加盟国の結束強化

フォンデアライエン独国防相(左)とユンケル欧州委員長

強まる自国利益優先の傾向

 欧州連合(EU)は5月末の欧州議会選挙の結果を受け、新体制への移行を進めている。英国のEU離脱を10月に控える中、変化した欧州議会の勢力図に合わせた新たな指導体制の構築が難航している。国家を超えた連合の先駆けでもあったEUは、世界の変化の中で難問に直面している。(パリ・安倍雅信)

 EUはもともと日米の経済攻勢に対抗するため、欧州諸国が結束することで存在感を示そうと深化・拡大を進めてきた。ところが中国が台頭する中、トランプ政権の登場によってグローバル化が足踏み状態となり、EU諸国も国益重視、国民生活重視の内向き姿勢に傾いている。そのため、EUは国民生活の向上にメリットがあるかが問われる一方、国を超えた規制を迫ってきたEUエリート官僚への不信感は高まっている。

 EU首脳会議での欧州委員長ポスト選任は二転三転し、当初は名前も出ていなかったドイツのフォンデアライエン国防相が選任された。


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