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相違する独仏両国の軍事政策

小林 宏晨

対サウジ兵器輸出で対立 ジャーナリスト殺害を契機に

日本大学名誉教授 小林 宏晨

 公式には独仏両国は両国間の友好条約の記念祭を盛大に祝った。一方、カーテンの裏側では安全保障に関する両国の溝を埋めるために、熾烈(しれつ)なバトルが繰り広げられた。しかしその溝は、いまだに埋められていない。

 カール大帝時代の首都アーヘンでの記念祭で、マクロン仏大統領がドイツ語のロマンティックな魅力を賛美した。これに対し、メルケル独首相は、極めて冷静に両国の文化の相互尊重の必要性について述べた。

 確かにこれまでの欧州連合(EU)の歴史の中でドイツとフランス両国は、EU前進のエンジン役を演じてきた。しかも現在ではEUに対して、右派大衆迎合主義者の台頭、ロシアの破壊戦略、アメリカの制裁圧力、イギリスのEU離脱のカオス等々、多様な困難が発生している。従って現在ほどに独仏両国の相互協力を必要とする時期は存在しないかに思われる。

小事で争いを繰り返す


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