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「邪悪なパンダ」が独をサイバー攻撃、5Gのサイバー戦争が始まる

日本はまだ準備ができていない

 こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。
 先日は、韓国、アメリカは相次いで5G回線の通信サービスが始動することを発表、中国も2019年前半に始まる予定と発表しました。日本総務省の発表では日本の5Gサービスは来年中になるようです。

 僕は学生の頃に、日本は「世界最速の3G回線」サービスが始まり、当時は同級生の間で日本のガラケー端末への憧れから、機能性の高いsim lock解除の日本製ガラケーが中国市場に転売されていました。残念ながら、当時の中国はまだ3Gサービスが始まったばかりで、2G回線でガラケーを使っていた時代でした。しかし、今は逆転して、日本はスマホ端末も、通信技術も周辺国より発展が遅れています。

 実際、日本で5Gの発展が遅い理由は資本主義原理である「市場」でほぼ決められることが大きな要因ではないかと思います。5Gになると、通信料金と端末価格は現在の2~3倍になり、例えば、韓国サムスンが先日リリースした折りたたみ液晶画面の5G対応スマホは値段が30万円という驚いた価格になってしまいます。これでは、頻繁にオンラインゲームやネット動画をみる人には需要があるだろうけれど、知人の日本人では5Gスマホのサービスを欲しがる人はほとんどいない、僕自身も4Gのままで暮らしに十分と思います。

 また日本の通信会社は2012年ころにユーザーの少ない2Gサービスを終了し、3Gも終了するところです。暮らしや仕事に、まだ電話がメインの方々は3Gサービスが終了しては困ります。

 その問題は、やはり通信会社への政府資金支援が足りないことが背景にあります。これが中国・韓国と日本の分岐点になります。中国は社会主義で、通信会社はすべて国営で、そのため国有通信企業は損得だけでサービスを終了させることはなく、いまだに2G~5Gという広い幅でサービスを提供してます。僕の母はまだ2Gのガラケーを使って、3Gのスマホと併用してます。「中国の通信技術はすごいぞ!」というのは虚像で、実態は4Gサービスですら、いまだに中国全土に普及してはいません。また、韓国でも政府の補助で国民の通信料金の負担が少ないため、常に最新の技術を更新してるようです。

 では、なぜ中国には需要がぜんぜん少ないのに、世界トップレベルの5Gネットワークにこだわりますか? それは、ズバリ軍事目的です。

 2019年4月7日、仏メディアRFIによりますと、ドイツの化学工業、及び製薬会社のバイエル社は、外国からのサイバー攻撃を受け、それ以外の3つのドイツの会社が同時にサイバー攻撃されました。

http://trad.cn.RFI.fr/%E6%AD%90%E6%B4%B2/20190407-%E5%BE%B7%E5%9C%8B%E5%85%AC%E5%8F%B8%E6%8B%9C%E8%80%B3%E7%96%91%E4%BC%BC%E5%8F%97%E5%88%B0%E4%BE%86%E8%87%AA%E4%B8%AD%E5%9C%8B%E7%9A%84%E7%B6%B2%E7%B5%A1%E6%94%BB%E6%93%8A?ref=tw_i

 バイエル社は世界的な医薬品メーカーとして有名で、ほかには遺伝子組換え技術など高い生物科学技術を持っています。その技術をサイバー攻撃によって窃盗したと見られます。

 ドイツの情報セキュリティ専門家が攻撃を分析すると、「wicked Panda」和訳すると「邪悪なパンダ」という中国のハッカー組織による犯行でした。また「邪悪なパンダ」は「Winnti」というハッカー組織と連携していた跡が残ってます。パソコンセキュリティ会社Kaspersky Labsの資料によれば、2018年に以下の報告書を公開しました。

https://www.kaspersky.co.jp/about/press-releases/2019_vir28032019

 「Winntiによる攻撃の目的は、2013年時点ではオンラインゲームプロジェクトのソースコードおよび実在するソフトウェアベンダーのデジタル証明書を盗むことだった。この際盗まれた証明書を使って署名されたマルウェアが、韓国から(日本を含む)チベットまでを含む地域で活動する政治活動家や、中国のウイグル族を標的とする別の攻撃グループによって使用されていたことが判明している」

 つまり、「邪悪なパンダ」は中国人民解放軍サイバー部隊が運営してるハッカー組織「Winnti」の新しい部署ではないかと推測できます。

 バイエル社以外に、サイバー攻撃されたドイツの3社は、それぞれパソコン・ソフトウェア、産業ロボット、化学製品など高度な産業機密を含む企業です。つまり中国政府の目的はサイバー攻撃による技術窃盗です。

 このようなサイバー犯罪は氷山の一角です。たとえば、2019年3月6日、全世界27以上の大学が同時にサイバー攻撃されて海洋技術が盗まれた。その中にアメリカの海軍と研究項目を提携してる大学が含まれています。その犯人は、中国国内にあるサーバーと特定されました。報道は「南シナ海の研究」に使われると推測しています。

http://trad.cn.RFI.fr/%E4%B8%AD%E5%9C%8B/20190306-%E9%BB%91%E5%AE%A2%E6%94%BB%E6%93%8A%E5%85%A8%E7%90%8320%E5%A4%9A%E6%89%80%E5%A4%A7%E5%AD%B8%E7%AB%8A%E6%B5%B7%E6%B4%8B%E6%8A%80%E8%A1%93:%E4%BC%BA%E6%9C%8D%E5%99%A8%E5%9C%A8%E4%B8%AD%E5%9C%8B

 今年から中国のサイバー攻撃が5G回線速度に発展すると、4Gより100倍早いことになり、世界はどれだけ災いを受けるか、恐ろしい限りです。つまり、日本の5Gネットワークの発展は、国民の暮らしのためだけではなく、国防目的で喫緊な課題になります。日本政府が資金で補助するべきでしょう。また中国からのサイバー攻撃を防ぐ目的で、日本国産の通信製品を使うことが重要です。

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