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ウクライナ経済の現状と展望 ウィーン国際経済比較研究所 V・アストロフ氏に聞く

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輸出産業のエネルギー効率劣悪

 ウクライナに親欧米政権が誕生したが、クリミア問題に象徴されるように前途は多難である。旧ソ連・東欧諸国の経済統計・分析で有名なウィーン国際経済比較研究所(WIIW)のウクライナ経済専門家、ロシア人エコノミスト、ヴァシリー・アストロフ氏にウクライナ経済の現状と展望について聞いた。(聞き手=ウィーン・小川 敏)

 ――まず、ウクライナの国民経済の実情について聞きたい。

 ウクライナ国民経済は停滞している。さまざまな理由が考えられる。一つは構造的な理由だ。ウクライナ経済は基本的には輸出依存だ。鉄鋼、鉱物原料、窒素肥料など化学工業品、農業製品などが主要輸出品だ。しかし、それらの世界市場の価格は低い。半面、生産コストは高い。例えば、鉄鋼業はエネルギー浪費産業だ。生産技術が1950年代のものが少なくなく、エネルギー効率が劣悪だ。しかもエネルギー輸入価格は高騰してきた。


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