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スーパーの客減少の意味

地球だより

 昨年のフランスのスーパーの来客数は7%減り、収益も近年最大の落ち込みを見せていることが最近、明らかになった。
 大都市郊外のモールにある巨大スーパーは、ここ30年間、週末に安価な物を大量買いする消費者で溢れていた。家の冷蔵庫も大きくなり、家の地下には一家に1台の大型冷凍庫があり、大量の肉や食材が保存され、冷凍食品の売れ行きも上々だった。

 大量に買えば安くなるというのが、フランスのスーパーの原点で、1970年代初頭には、倉庫のような所で段ボールに詰め込まれた食材を丸ごと買う習慣が普及した。

 ところが最近、大手スーパーの売り上げが軒並み落ち込み、売り場でも割高な有機野菜や上質卵が売り上げを伸ばし、週末に産地直送の質の高い食肉を売る青空市場も、割高だが売り上げを伸ばしている。一方で、数本まとめて買えば安いシャンプーや、安価なドリンク類の大量買いは減っている。大量買いすれば結果的に無駄になることが多い。

 さらにネットでの購入が可能になり、買い方の幅が広がり、商店を直撃している。実際、個人商店の閉店件数は毎年記録を更新し、毎年恒例の年初の全国一斉セールも黄色いベスト運動の影響だけでなく、70%オフでも売れ残りが目立っている。安い物を大量消費するより、いい物を適量手に入れたいという消費者は増えており、衣服も品質のいいものを長く着る傾向にある。大量消費時代は終焉を告げているのかもしれない。

(M)

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