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南シナ海で強まる中国支配、北朝鮮危機に隠れ着々基地化

香田洋二氏

元自衛艦隊司令官 香田洋二氏

 昨年7月にオランダ・ハーグの仲裁裁判所が南シナ海における中国の主張を否定した判決を出してから1年。中国海洋進出の現状と日米の課題をアジアの安全保障問題に詳しい専門家に聞いた。(ワシントン・岩城喜之)

この1年で中国の南シナ海支配、海洋進出に変化はあったか。

 中国がこれまで通りやりたいことをやっているという意味では変わらない。ファイアリクロス礁やスービ礁、ミスチーフ礁については、実質的に軍事基地化が完成したとみるべきだ。中国にとって良かったのは、北朝鮮の核・ミサイル問題が米国でも大きく取り上げられるようになり、南シナ海の注目度が下がったことだ。既成事実の積み上げを何の妨害もなく着実に進めることができた。

ハーグ判決は中国の行動に影響を与えたのか。

 中国は判決を無視すると宣言したが、実際は心理的負荷を相当感じている。だから強い姿勢を示して(判決の内容を)打ち消そうとしている。


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