ワシントン・タイムズ・ジャパン

中共の内憂 習近平暗殺計画も

権力固めへ周辺国挑発!?

 こんにちは、元・中国人、現・日本人の漫画家の孫向文です。

 中国共産党内部の権力闘争が激化しています。主に江沢民派主導の反習近平派閥が何度も習近平主席の暗殺を計画するも失敗しました。そして、中共司法部元部長の傅政華氏など、複数の国家安全局、公安部の高位幹部が粛清されたのは、ほぼ全員が、習近平暗殺に関与していたためという噂があります。

●台湾侵攻のために「国防の国民動員」を強化

 習近平主席のように、権力を固めるため、海外に向かって軍事挑発し、国内を団結させる手法は、中国共産党の十八番。これを反映しているのが、中国と周辺国の軍事衝突です。

 10月1日の中華人民共和国の国慶節(建国記念日)の後、台湾では10月10日の双十節(中華民国の建国記念日)が祝われました。今年は中国と台湾がそれぞれ政治的に対抗する姿勢をアピールしました。まずは中国の国慶節に、習近平主席が「必ず台湾統一を実現する、中国領土の完整」とアピールしました。その後、実際の台湾侵攻の下準備とみられる工作がありました。「中国領土の完整」には、尖閣諸島の侵攻も視野に入っているはずです。

「大紀元」より引用 https://www.epochtimes.com/gb/21/10/12/n13298090.htm

「大紀元」より引用

 中国共産党は、台湾に対して軍事的・政治的圧力を強めています。「大紀元時報」のスクープによると、「福建省の軍部が、台湾への戦争準備に関する内部調査の資料を入手し、習近平が予定より早く台湾を侵攻する可能性がある」と報じました。福建省は台湾に最も近い省です。

 中国共産党軍は10月11日、SNSの「微博(ウェイボー)」を通じて、福建省南部で最近、海浜上陸訓練を行ったと発表しました。投稿に添付された動画では、ディンギー(小型船)に乗った少人数の「民間人になりすました」人民解放軍の兵士たちが、浜辺で発煙弾を投げたり、有刺鉄線を破ったり、塹壕を掘ったりしている様子が映し出されています。

 習近平は、戦争に備えることや戦争をすることについて、公の場で何度も言及しています。近年、中国共産党は、戦争に備えることを目的とした、いわゆる「国防の国民動員」の可能性に関する統計調査を集中的に行っています。

 中国共産党から流出し、防衛出動の可能性を示す、福建省泉州市にある恵安県国防動員委員会の「国防動員可能性調査に関する通知」と題した内部文書によると、調査・統計は「軍事闘争準備の必要に応じて」「国防動員資源を総合的に、正確に、タイムリーに把握することで、国防動員の迅速な対応能力と平和的戦力転換能力を向上させ、効率的な戦力参加と戦闘の支援・保障という目的を達成する」としています。

 次に「政党・官公庁登録書」では、氏名、連絡先、所属以外の項目を記入し、18歳から35歳、36歳から45歳、45歳以上の年齢別にカウントすることになっています。

 「国防動員法」は2010年2月26日に当時の中国共産党主席である胡錦濤氏によって公布され、2010年7月1日に施行されました。第3章の第15条には「国は、国防動員計画、国防動員実施計画及び国防動員可能性の統計調査の制度を実施する」と記載されており、2019年4月の中国国防報によると、潜在的統計調査は「国防動員の基本プロジェクト、基本システムであり、経済や社会に潜む戦力を把握することを目的とし、どのような戦争を、どのくらいの規模の戦争を、どのくらいの期間、国が軍隊を支えて戦うことができるのか、その底辺の数値を測定、評価すること」とされています。

 まさに福建省で今、その国防の国民動員が実施されています。

●蔡英文総統、台湾死守をアピール

 このような警戒の中、台湾ではCH47輸送ヘリコプターが、巨大な青天白日旗(台湾国旗)を掲げて総統官邸の上空を飛行し、記念日のクライマックスを迎えました。

 長さ18メートル、幅12メートルの旗は、式典で掲揚されたものとしては台湾史上最大のもので、国旗にはアメリカ製の戦闘ヘリ、アパッチと攻撃ヘリ、コブラが続きました。

 さらに、F16V戦闘機、ミラージュ2000戦闘機、C130H輸送機など12種類、計42機の軍用機が展示されたほか、地上では各種ミサイルランチャーやデコイ、レーダー車などの軍用車両も展示されました。

 中共の軍用機が頻繁に台湾の防空識別圏に侵入するようになってから、まさに一触即発の状況下、蔡英文総統は演説で台湾を守る決心をアピールしました。

 この蔡英文総統のスピーチに、中国共産党は猛反発しました。

 10月10日の蔡英文総統の演説の直後、中国共産党の在台湾事務弁公室はその日の夜に長文の記事を発表しました。「蔡英文は台湾独立を唱えて、対立を煽っている」と批判し、両岸関係に関する中国共産党の主張は、「両岸関係の平和的発展を促進し、一つの中国の原則に基づいた、いわゆる平和的統一を最終目標としたい」ということだと主張しています。

●ロシアにまでクーデターを企てる中国共産党

 それと同時に、なんと中国共産党は、ロシアにまでちょっかいを出しています。

 9月下旬以降、ロシア当局はロシア共産党員の大量逮捕を行っており、一時はロシア共産党の中央委員会事務所まで封鎖しました。

 ロシア共産党中央委員会国際部が発表した通達によると、モスクワ市政府は最近、内務、治安、国家警備隊、税務の各部門の法執行官を組織して、ロシア連邦共産党中央委員会とロシア共産党モスクワ市委員会の一斉摘発、およびモスクワ市、モスクワ州、その他の中央連邦地区におけるロシア共産党の主要幹部の大量逮捕と投獄を開始しました。

 現在までに数十人の共産主義者とその支持者が逮捕され、投獄され、罰金を科せられています。

 また、モスクワ警察は、ロシア連邦共産党中央委員会の建物と、ロシア共産党モスクワ市委員会の建物を3日間封鎖しました。

 なぜこのような事態が起きたのでしょうか!?
実は中国共産党が、ロシアに工作員を派遣し、ロシア共産党の反プーチン勢力に工作資金を提供していることが明らかになりました。今までプーチン大統領を絶対に敬服してきた習近平主席が、プーチン大統領にまさかのクーデターを企てたことが露呈しました。

 このようにして中国共産党は、アメリカの選挙を破壊し、バイデン大統領の当選を手伝い、アフガニスタンのタリバンを支援し、クーデターを実現させました。明らかに世界各国で、中国共産党傀儡政権を樹立し、育成する活動を続けています。

●中国とインド国境での小競り合い

 さらに、中国とインドの国境で、小規模の戦争が何度も勃発しました。昨年6月、ガルワン渓谷でインド軍と中国軍の間で45年ぶりの国境紛争が発生しました。

 10月8日にさらに規模が拡大しました。「インディア・トゥデー」紙の報道によりますと、インド軍と中国軍のにらみ合いは、中国国境付近での定期的なパトロール中に起こりました。

 同紙は情報筋の話として、インド軍が国境近くで約200人の中国人民解放軍兵士を迎え撃ち、数時間後に地元の指揮官が既存の合意に基づいて問題を解決したことで、にらみ合いが終わったと伝えています。

 この間、インドの要塞は被害を受けませんでした。

 また、インドのメディア企業と提携しているCNNの英語版テレビ「CNN-18News」は、政府高官の情報を引用して、約200人の中国人民解放軍兵士がインド側の無人の掩蔽壕(えんぺいごう)*を破壊しようとして、チベット自治区からアルナチャル・プラデーシュ州に入ったと伝えました。中国人民解放軍兵士が国境を越えてインド側に入ったところ、インド軍に激しく抵抗され、一部の中国兵士が一時的に拘束されました。結局その後、中国人民解放軍兵士は解放され、両国の緊張は一時的に緩和しました。

●飛行機に乗れない習近平

 尖閣諸島で軍事的紛争を引き起こして、共産党内のトラブルへの関心を逸らすため、日本も利用されます。習近平主席は暗殺されることを恐れ、飛行機に乗ることを避けています。今後数十年間、海外訪問は行かない見通しです。

 先日、バイデン大統領が電話会談で、習近平の訪米を求めましたが、習近平が訪米を拒否しました。その理由は、怖くて飛行機に乗れないからです。いくら日本の親中派が習近平を招聘したところで、日本への国賓訪問はまずありえないでしょう。

 だんだんと北朝鮮化にしてきたまさに「暗黒の中国」です。日本政府と民間企業は一刻も早く中国経済依存から離脱すべきです。そして、岸田文雄首相が就任した日に、珍しく習近平主席と李克強首相が揃って岸田首相にお祝いの電報を送りました。中国共産党が日本政府に寄ってくると、ろくなことはありません。

*掩蔽壕
銃撃や爆撃から人や航空機を守るために地下などに建設される施設。バンカー。→掩体壕(Weblio辞書より引用)

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