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「海外SNSアプリ使用罪」で逮捕・監禁されたカザフ人の証言

●海外SNSアプリ私用で即刻逮捕、監禁

 こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。

 1月16日、アメリカのメディアRFA(ラジオ・フリー・アジア)※が新疆ウイグル自治区のイリ・カザフ自治州に住むカザフ人の女性を取材しました。女性の名前はディナ・ヌドバイさん(28歳)、ファッションデザイン専攻でニルカ県に洋服専門店を経営してました。

 2017年10月14日、ディナ氏の自宅で、突如公安が彼女を逮捕しました。逮捕される際、ディナ氏は自分の罪が何なの分からずず抵抗しましたが、公安はすぐに彼女のスマホを検閲しこう告げました。「(あなたは)禁止された海外のSNSアプリを使用した罪」だと。彼女は商売のため海外に行った履歴も調査されたので、外国のお客さんとやり取りするために、What’s APP、SignalなどのSNSをインストールして使用したことが「犯罪」と扱われてしまったのです。そして、ディアナ氏は新疆ウイグル自治区の収容所に12日間に拘留されました。結局ディナ氏はただの商売人であり、政治活動は一切関わっていなかったため、短時間で釈放されたようです。

●繰り返される破廉恥な拷問、暴行

 新疆ウイグル自治区の収容所は、アメリカなど外国政府から人権弾圧をしている、と言われないように「職業技能訓練センター」という看板が掲げられていて、実のところ中身はお察しの通り、拷問する為の「監獄」です。ディナ氏は収容所に入った瞬間にまずは強烈な悪臭を感じました。その後、十数名のウイグル人女性と同じ監獄に入れられました。

 ある日、彼女と他のウイグル人の女性囚人らが、女性警察官から「服を脱げ!」と命令されました。女性囚人らは全裸になって、女性警察官に「身体検査」されました。それと同時に多くの男性警察官に、その様子を「鑑賞」されました。その後、ディナ氏はウイグル人女性らから教えられたのは、これらの行為は、不定期に行われるウイグル人女性らへの「精神的な侮辱」と呼ばれる拷問の一種だということでした。

 彼女以外のウイグル人女性らは、既に5、6回こうした「拷問」を経験をしたということでした。女性警察官が彼女たちに命令したり、言うことを聞かない場合は、容赦なく暴行を加えました。その風景を、男性警察官ら、ある時は警官幹部も「鑑賞」に来たそうです。

 ディナ氏はその後も12人のウイグル人女性らと同じ部屋で過ごしました。食事、排泄も同じ狭い部屋で行いました。毎日の3食、味、具のない饅頭と白菜のみ。ディナ氏は海外に行った経験から「テロリスト予備軍」と警察官に指定されました。その後、警察は日常的に警棒でディナ氏の後頭部を殴りました。

 警察は地面にチョークで円を描き、囚人は指定されたその円の外にはに出れませんでした。さらに毎日の日課は、中国共産党や習近平主席を讃える歌を歌うこと。また、人民解放軍制作の「対テロ作戦」のドキュメンタリー動画を繰り返し再生して見せられました。こうして当局は囚人たちを洗脳していきました。

●釈放後は財産も没収、店の運営免許取り消し

 彼女は釈放された時に国有銀行に「借金の返済が遅れた」という中国政府による偽の理由で、彼女の多くの資産は剥奪されました。現在はマイナス資産になってしまいます。また銀行口座の6万ドルの貯金が政府に没収されて、衣料品業の運営免許が政府によって取り消されました。

 このようにして、中国政府は共産党に従わない人間の財産を恣意に奪うのです。

 こうした大量のウイグル人、カザフ人が、習近平主席から人権弾圧を受けているという告発は、まだまだ続いてます。今春、日本政府が習近平主席を「国賓」として招待することになっていますが、それが世界から「愚かな外交」と笑いものになるのは言うまでもありません。

※RFA(ラジオ・フリー・アジア)
ラジオ・フリー・アジアは1950年代に反共プロパガンダ作戦の一環としてCIAの資金によって設立された

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