中国の「黒死病(ペスト)」と「みかんエイズ」今や中国は疫病大国!?
こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。
●中国で感染性の高いペスト患者見つかる
今回は日本の皆様にとっても、決して「対岸の火事」ではない「疾病」が隣国中国で発症しましたので、そのニュースをお伝えします。
今月12日、中国のメディアの報道によりますと、内モンゴル出身の中国人2人が、肺ペスト(黒死病)と診断されました。このニュースは日本のメディアでも報道されました。しかし、日本の報道はあくまでも中国メディアの転載で、情報は非常に不透明です。
中国で伝染病が急速に拡大する背景の一つに、医療費の高騰がありました。特に貧困層が伝染病になっても病院に行くカネがないので、全然、効果のない漢方薬で自分なりに「何とかする」というやり方です。
結局、周囲の人に伝染してしまいます。特に貧困層は衛生意識が低く、あっという間に村全体にまで拡散しやすいのです。中国政府は伝染病が発生するたびに、最初に「報道規制」をかけます。すると、中国国民は自分で情報を集め、結局自分の身は自分で守ることしかできません。こういう状況では「噂」でさえ無視できません。そして、11月18日、2人の患者と密に接触したことがある28人が隔離病棟に入れられ「観察」が始まりました。
正式な報道以外に、中国のSNS(WeChat)でとある市民が北京大学人民病院の掲示板を撮影し、それをネット上に公開しました。それは病院側の呼びかけでした。その内容は
「10日間以内に青海省、甘粛省、内モンゴル自治区の草原、牧場に滞在したことがある方、及び11月3日~5日の間に北京朝陽病院の急診室に滞在したことがある方は、お知らせください」
というものでした。
この情報は明らかに肺ペスト患者の2人が移動した範囲を示しています。もし2人がそれぞれ長距離の列車に搭乗した場合は、かなり広い範囲にペスト菌がばら撒かれたかもしれません。
肺ペストは、人から人へ飛沫を経由して伝染し、しかも非常に伝染力の強い細菌です。感染した人は72時間以内に死亡する場合が多いと言われています。上記の場所から帰国する日本人がいるとすれば、日本国内に蔓延する恐れがあり、日本政府は中国政府に透明性のある情報公開を求めると同時に、入国管理局でペスト菌検査を実施し、水際で食い止めることが必要でしょう。
●今度は果実にも伝染病……
人間だけではなく、果実にも伝染病が発生しました。
あなたは、みかんが好きですか。僕は日本産のみかんが大好きです。オレンジジュースも美味しいですね!?
今度は中国発のウイルスでアメリカのオレンジがほぼ全滅するという事態が発生しました。11月14日、ワシントン・ポストの報道によりますと、アメリカのフロリダ州は最大のオレンジの産地であり、そこの9割のオレンジの木が中国からのウイルスに感染しました。それは「黄龍病」という病気で、枝が枯れ、葉が曲がり、幹は糜爛(びらん)します。
この病気、業界的には「みかんエイズ」と言われています。
フロリダ大学のみかん研究センターのMichael Rogers主任の発表によりますと、2005年に中国から輸入したみかんの苗がフロリダに入り、そこから「みかんエイズ」のウイルスが潜伏したそうです。
そして、毎年11月のみかん収穫期になると、フロリダの果樹園は「ゴースト果樹園」と化してしまいます。みかんの樹が全部枯れてしまい、ほとんどの農家が破産し、農地をまるごと売却するケースもありました。アメリカの果物農業は大幅に減産し、オレンジジュースの価格が高騰しています。もし、中国から日本に「みかんエイズ」を持ち込んだら恐ろしい災難になるのは間違いありません。。
今や「人間」にも「植物」にもウイルスが多発する中国、日本の皆様もどうかご用心ください。
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