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毒ガスにダムダム弾、天安門事件30年、知られざる中共の白色テロ

 皆様、こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。

●米民主党と共和党の対中国共産党、対応の差
 先日6月4日、天安門事件の30週年を迎えました。日本人の皆さんに分かりやすく説明すると、1989年はちょうど平成の始まった年です。日本では一つの時代が終わって、新しく「令和」が始まりました。

 30年という長い期間が経過したにも関わらず、中国政府は天安門事件に対する反省は一切なく、隠蔽、事実の歪曲に徹しています。

 今日は日本のメディアが報道しない天安門事件にまつわる最新のニュースや過去の詳細情報を紹介します。

 5月30日、アメリカ国務院の報道官モーガン・オータガス(Morgan Ortagus)氏が天安門事件について記者会見を行いました。アメリカ政府は天安門事件に対して「火力全開の大虐殺」と定義を改めました。前任のオバマ政権とその前のビル・クリントン民主党政権はずっと天安門事件を「暴力的鎮圧」(violent suppression)という曖昧な定義を汎用しましたが、やはりトランプ大統領は過去の指導者と違って、不法移民をバッサリ切る政策などに見られるように、歯に衣着せぬ正直者です。

 実は「大虐殺」という表現は初めてではありません。モーガン・オータガス報道官は「2006、2007年にも大虐殺という表現を使用しました」と発言。

 その当時の政権は、ジョージ・W・ブッシュ元大統領でした。やはり共和党政権ならではの強烈な反共です。今年はさらに「火力全開」という、より強烈な表現を追加しました。

 それに比べてリベラルの民主党は中国共産党寄りの姿勢しかありません。30年前に民主主義と自由を求めた天安門事件の当事者、真のリベラリストたちも、さすがにこのようなアメリカの不法移民をかばう「自称リベラル」の民主党政権を軽蔑することでしょう。

●毒ガス『ダムダム弾』、日本メディアが報道しない中国共産党の残虐性

 2016年6月、僕は天安門事件の当事者・方政さんをインタビューして、下記のコラムを書きました、ぜひ参考してください。

■毒ガスと機関銃の地獄絵?天安門事件で両足を失った男が語る真実(デイリーニュースオンライン)

(※残念ながら、daily news on lineの連載が打ち切られ、今後はView Pointで孫向文のコラムを読んでください)

 僕はこのコラムを発表して3年経過したにも関わらず、多くの日本人は「天安門事件で、共産党が毒ガスを撒いた」という情報には未だ「初耳だ」という反応ばかりです。海外の民主派メディア「北京之春」の記事によると、天安門広場で戦車が淡い黄色の煙を噴射しました。それを吸った人はすぐに気絶、転倒しました。転倒した人たちを戦車が踏みつけて「ミンチ肉」にしました。

 当時の病院から得た死者の情報によると、「多くの死因は『毒ガスを吸って肺が腐りました』、また被弾した部位はかなり大きく、弾丸の欠片は大量に体内に残っていて、すべて取り出すのは不可能でした」ということです。

 これについて方政さん、「北京之春」によれば、「人民解放軍が使用したのは体内で爆発する仕様の弾丸だった」と証言しました。

 僕はその弾丸について調べました。日本語で「ダムダム弾」と呼ばれています。

1899年 にオランダのハーグ で開かれた第1回万国平和会議ダムダム弾などの対人用拡張弾頭の戦時における使用を禁ずるものでした。

 方政さんによると、「天安門広場で多くの被弾した人がやむを得ず肢体切断手術を行いました、その理由はダムダム弾が一般の弾丸より、広い面積の筋肉と神経、血管を破壊するため、手術で継ぎ合わせるのが難しかったから」と当時の医者から聞いた話を教えてくれました。

 では、なぜ、中国共産党は丸腰の中国国民にこんな殺傷力の高い弾丸を使用したのか、理由は「中国人に恐怖を覚えさせるため」です。あれから30年、この恐怖で誰も共産党政権に反旗をあげることもできず、鄧小平は天安門事件の直後に「20万人を殺し、20年の政権安定に引き換える」とした発言の通りです。

 つまり「政権によるテロ」、通称「白色テロ」です。これは、80年代だけではなく、実は毛沢東が文化大革命を発動し、毎日のように反毛派の人を虐殺しつづけた行為も、同じ白色テロです。

 さらに、今の習近平政権はチベット、ウイグルで行ってる民族浄化も、ウイグル人にウイルスの人体実験など非人道的な拷問をしてます。1949年以来、中国共産党政権は過去も今も白色テロをやり続けます。もはや白色テロは中国共産党が政権を維持する唯一の手口と言っても過言ではありません。

 僕は日本人に伝えたいのは単なる天安門事件の真実だけではなく、中国共産党の残虐性です。万が一、沖縄や北海道が侵略されて、日中が戦争になったら、このような残虐な敵になることを考えてみて下さい。

●SNSアカウントを「BAN祭り」する中国共産党

 日本国内にも左派層(ほぼ北朝鮮系、日本共産党系)の人は、自分のイデオロギー、意見と食い違うユーザーや保守派日本人、親日外国人を通報しまくり、いわゆる「ネトウヨBAN祭り」のような工作活動が流行ってます。

 ところが実際には、その中に中国共産党による工作活動も混ざっています。その証拠は、僕が(Twitterを)一時ブロックされた後に、日本語を操る左派の人と中国語を操るアカウントの人たちが同時に「孫向文をやっつけた!」と自分の“戦果”を工作仲間に報告したツイートを度々見かけたことです。しかし左派の人と中国人工作員の間に何か絡みがあるか、僕は証明できません。単なる同時に標的されたのかもしれませんが…。

 特に天安門事件前後の毎年5月初めから7月初めの間がもっとも言論統制の厳しい期間です。僕のTwitterはこの期間にいつもより頻繁にロックされました、僕が統計をとってみると、5月2日~5月9日の7日間「支那」というワードを含む投稿、5月18日 北朝鮮の工作員を批判する投稿、6月6日中華思想を批判する投稿については、今だかつてない未曾有の7日間懲罰をくらいました。

 また僕がYouTubeに運営してる中国情報チャンネル「孫向文TV」にも、頻繁に中国語簡体字のスパムの投稿がコメント欄に詰まってます。内容は僕に対する呪い、殺害予告、人身攻撃と反日、すでにこれが日常茶飯事です。

 6月1日にTwitter社は反中共で、フォロワーが約1000人超えのアカウントを凍結しました。主に中国人のアカウントです、夏業良、韋石、西諾、函小夏、郭宝勝、李方、李剣芒、唐柏橋、陳軍などの大物の中国人民主家、活動家も含めてます。

 その中に「八九六四」という天安門事件の当事者たちを取材した本の著者・安田峰俊氏もアカウントが一時、凍結されていました。未だに原因は分かりません。

●天安門事件を知らない若者たち

 残念ながら僕の父親は、「天安門事件で鄧小平が鎮圧を指示して良かった。そうでないと、中国ではこの30年間の安定的な経済発展はなかった」と大虐殺行為を評価してます。僕の父親は僕が反政府活動をしないように、家族に迷惑をかけないように、この持論を幼少期からずっと僕に刷り込んでいます。僕も父親の対応を理解していますが、現在、中国国内に住んでる9割以上の中国人は、まったく同じ持論です。

 本音なのか、それとも家族を守るための保身策なのか、それぞれに理由があります。中国の20代の若者は天安門事件すら知らない人がだんだん増えてます。まさか今年のような、中国共産党が海外まで言論統制の手を伸ばしているのは未曾有の事態です。あと10年したら、日本人の若者ですら天安門事件を知らなくなるかもしれません。このような事態にならないように、僕は毎年発信し続けます。

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