«
»

台湾で日本を想う

 今年の終戦記念日(敗戦の日)は、台湾で日本の戦争や歴史を振り返る研修ツアーをしてきました。

IMG_155610

 今回のテーマは「交流」

 特に、高齢になられた日本語世代のみなさんとの交流がメインでした。
ざっとしたテーマは以下のとおり

①日本時代の建築物を見学
②日本語世代の楊素秋さんと懇談
③六氏先生の想いと日本の教育について学ぶ
④二二八記念館で二二八事件について学ぶ
⑤台南の安平にて、スペイン、オランダ、鄭成功、清、日本に統治された台湾の歴史を学ぶ
⑥日本軍人が神様として祀られる「飛虎将軍廟」を訪問
⑦日本語世代の方々と懇談
⑧九族文化村にて台湾の先住部族について学ぶ
⑨霧社事件ゆかりの地を訪問し、日本の統治時代について考える
⑩日本語を学ぶ若者&新政党を運営する皆さんと懇談
⑪烏山頭ダムにて八田與一先生の功績を学ぶ

IMG_15157

 旅の詳細は以下のブログにまとめたのでこちらをご覧下さい。

台湾と日本の絆を学ぶ旅 その1
https://ameblo.jp/jinkamiya/page-4.html#main
台湾と日本の絆を学ぶ旅 その2
https://ameblo.jp/jinkamiya/page-3.html#main
台湾と日本の絆を学ぶ旅 その3
https://ameblo.jp/jinkamiya/page-2.html#main
台湾と日本の絆を学ぶ旅 その4
https://ameblo.jp/jinkamiya/page-1.html#main

 たった4日間でしたが、学びが多くて頭がいっぱいですが3点だけ絞って皆さんにお伝えします。

DSC1946-9s1

 まず、1点は日本語世代の皆さんとの交流について。研修初日から我々は日本語世代の楊素秋さんと2時間たっぷり交流させて頂きました。楊さんは、学生時代に日本の軍人さんに命を助けられたことをずっと覚えていらっしゃって、日本の台湾の架け橋になりたいという思いで、本を書いたり、こうして我々にお話をしてくださっています。

IMG_160012

 楊さんの話は、白人の植民地政策に日本人がどう抗ったから始まります。そして、日本人が台湾で何をしたか、日本の敗戦後やってきた外省人(国民党)が何をしたかという自身の体験談をお話くださり、最後に「日本精神」を大切にして欲しいとおっしゃってくださいました。思い溢れる話で何人かは涙を流して聴いていました。貴重な証言なので、すべて録画してきました。また皆さんにお見せする機会をつくります。

IMG_14576

 3日目にお話を聞いた皆さんも同じような想いをお伝えくださりました。皆さんもう既に80代後半の方々ですが、非常にお元気で、日本人以上に日本人らしい。そして日本を大切に思う気持ちを前面に話してくださいます。
こうした話を何故日本の80代後半の皆さんはあまりしてくれないのでしょうか?
 私はそこにこそ日本の戦後教育の本質があると再認識しました。教育は本当に大切です。台湾でも反日教育はどんどん進められています。今回のガイドの李さんは44歳ですが、学生時代は学校で日本が如何に悪いことをしたかを教えられたそうです。その教育の洗脳をといてくれたのは李さんのおじいちゃんとおばあちゃんだったとの事。
 しかし、そうした世代間の交流のない若者は、中国や韓国、日本と同じように反日的な思想をもっている人も多いのが台湾の現状です。台湾の教育現場にいる方の話を聞くと、日本のことを教える日本人の先生が日本のことをボロクソに行っているとのことでした。台湾も日本と同じくアカデミックな世界で生きていくには「日本は悪かった」といわないと残ってはいけない現実があるとの事。言論統制じゃないか、と思うのは私だけでしょうか。

DSC2138-78s3

 台湾は親日家が多いですが、プロパガンダで確実に反日イメージも植え付けられていて、決してすべての台湾人が親日でもないということを今回のツアーで参加者の皆さんにもわかってもらえたかと思います。日本語世代の人々は年々減っていっているのが現状です。私から参加者の皆さんに伝えたことは、

1.日本は素晴らしいというだけの単純な話で喜ぶだけでなく、落ちていくジャパンブランドの現状をしっかり認識すること
2.理論武装をして反日プロパガンダに対抗すること
3.日本人が襟を正し、かつての先人に学んで尊敬される人格を磨くことの3つでした。

 2点目は、かつての日本人への日本の責任について日本語世代の皆さんは皆さんこうおっしゃいます。我々は「国を失い、言語も失った」と。

DSC2107-67s2

 1945年の日本の敗戦で、台湾の日本人はすべて中国人にならされ、中国語をしゃべらされるようになりました。その強引な統治に抵抗して起きたのが二二八事件です。台湾の歴史を語るときに避けては通れない事件です。私はこうした歴史を振り返る時、敗れた日本人の責任を感じざるをえないのです。もちろん、まだ十分に戦える余力を残していたことは知っています。しかし、天皇陛下のご判断で、原爆を使ったむちゃくちゃな場外乱闘(虐殺の繰り返し)はやめようと矛を納めたのです。

IMG_14195

 戦後は日本も大変でしたが、それ以上に日本から切り離された台湾の国民は苦労されたのだろうと話を聞けば聞くほど思うわけです。見捨てられたといわれても仕方がない。そこにこそ日本人としての責任を私は感じるのです。
台湾(蒋介石)は中国共産党との争いに敗れ、国際社会からも認知されない国になっています。我が国も中国共産党の顔色を気にしながら、台湾とお付き合いをしています。本当にこのままでいいのかと、改めて感じる旅でした。

 最後に3点目は、台湾の独立を訴える新党「基進党」の陳さんと交流できたことです。大きな刺激になりました。

IMG_15318

 彼らは台湾の歴史を振り返り、国民党に正当性はなく、彼らは過去の収奪や虐殺を国民に謝罪すべきだと考えています。そして台湾にも、国民の意識改革が必要で、台湾人による台湾人のための憲法が必要だと訴えています。
 その上で国民生活の向上と社会正義の実現を目指したいということで、国会議員ゼロ、地方議員ゼロの状態から若者を集め、カンパで政党を作って運営している方々でした。代表の陳さんは44歳。私と4つしか年が変わりません。
彼らは香港の自治を守ろうとする皆さんとも交流されていて、中国にはもう渡れないそうです。(香港の活動家は逮捕され始めている)

 本当の意味でリスクを背負って政治活動をされている様子を肌で感じて、日本の政治や自分の温さを反省せずにはおれませんでした。頭では分かっていますし、私たちも私たちなりにリスクは背負ってやっているつもりですが、世界の政治はもっと生々しく、そのレベルで私はまだやれていません。しかも陳さんは、龍馬ら日本の幕末の志士をお手本に台湾の維新をしたいとおっしゃるので、入る穴を探したくなりました。このタイミングでこんな方々に出会うとは、、、いろいろ考えさせられます。

IMG_15349

 今回は、4日間と短い時間でしたが、参加してくださった皆さんの学びも大きく満足度も高かったと思うので、台湾にはさらに頻度を上げて訪問したいと思います。こうして海外に行くと、行く度に視野が広がり、普段国内で議論している問題に、どうでもいい問題が多いことに気がつけます。如何に情報操作で目隠しをされているかということですね。とにかく私ももう少し世界を見て周り、その視野の広がりを仲間と共有したいと考えています。
 そんな思いで今年はオランダにも視察にいきます。
   ↓
http://www.gstrategy.jp/works.php?special=works17

 ここでは、日本人が移住までして受けたいという教育のシステムや、日本をはるかに上回る規模の農業の産業化、行政とタイアップしたスタートアップなどについて学びたいと思います。イギリスから金融の中心がオランダに移るという話もあります。今のうちにいろいろみてきたいと思います。

IMG_07784

 そして、海外に行かなくても国内でなんとか意識改革してもらおうと進めているのが「イシキカイカク.com」の取り組みです。まだ詳細は発表できませんが、

STEP1 ネットとリアルで情報(インフォメーション)を収集する
STEP2 想いを語り合える仲間とつながり、交流の中で情報(インテリジェンス)を組み上げる
STEP3 講師や仲間と具体的なアクションを起こしていく

IMG_157311

 という活動のプラットフォーム作りを進めています。システム設計だけでも600万ほどかかってしまうので、クラウドファンディングで皆さんに協力をお願いしています。残りあと10日ほどですが、現在400万円を目標にしているので、もう少し協力いただければと思います。
 ↓
https://camp-fire.jp/projects/view/31614

 また9月3日にはクラウドファンディングに協力頂いた皆さんとの意見交換会も行います。

 ゲストは台湾研修を一緒に企画したKAZUYAさん。会場では、台湾で聞いたお話も伝えたいと思います。よろしければこちらもご参加ください。

http://www.gstrategy.jp/event.php?itemid=1737


「神谷宗幣Webサイトブログ」より転載
http://www.kamiyasohei.jp/blog/

5

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。