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中央アジア・キルギスの首都ビシケクの中国大使館で…

 中央アジア・キルギスの首都ビシケクの中国大使館で自爆テロが発生した。中露の一部メディアは、新疆ウイグル自治区の独立派組織の犯行との見方を伝えている。昨年のちょうど今頃、同地を訪れた際、特に治安の悪さは感じなかったのだが。

 中国国内で弾圧を受けたウイグル人は、かつてキルギスやカザフスタン国境から国外へ脱出・亡命した。だが、両国が上海協力機構の加盟国となって以降、それらの国境はウイグル人に閉ざされた。

 行き場に困ったウイグル人は、タイなど東南アジア経由で脱出、トルコなどに亡命している。それでもキルギスには、多くのウイグル人が入国している。今後イスラム根本主義などに共鳴した人々が、過激な行動に出る可能性も小さくない。

 これらの地域は、中国が進める「一帯一路」構想の新シルクロード経済圏の要になる。ビシケクのバザールには安価な中国製品が溢れている。

 またインフラ整備や孔子学院の設立などで影響力を強めている。しかし今回、この地域のテロに対する脆弱性が露呈した。

 一方、隣国ウズベキスタンでは、四半世紀にわたって統治してきたカリモフ大統領が脳出血で倒れ、一部メディアで死亡説も流れている。家父長的な独裁政治には批判もあるが、漸進主義による改革を進め、何より過激派を抑え安定を保つことができたのは、大統領の手腕によるところが大きい。中央アジアは俄に不安定要因を増した。

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