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エピローグ、課題は国家エゴの克服

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ASEANの夜明け アジアハイウエー7000キロルポ(11)

 東南アジアを旅すると元気が出る。町中が建築現場のような活力や、子供が多く笑顔が絶えない路地裏があるのも一因だが、それだけではない。一番の理由は血縁や地域の絆を中心として共同体が機能しているからだろうと思う。親族にしろ隣近所にしろ、相互に助け合って生きている。

 バンコクにも路上生活者はいるのだが、その数は日本ほど多くはない。生活に困れば、親族の家に駆け込み、しばらく世話になる。そうした居候を、自立できない厄介者と見るか、再び社会に送り出すためのシェルターと見るかケース・バイ・ケースが実態だろうが、困った人に優しい仏教的慈悲の美学が生きている社会であることは事実だ。わが国は家が狭くて物理的許容スペースがないという事情もあるが、狭いのは家ではなく要は心が狭いだけの話だ。


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