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中国と結ぶタイの高速鉄道

地球だより

 タイ議会は4日、高速鉄道2本の建設プロジェクトを賛成多数で可決した。タイの鉄道は日本と同じ狭軌だが、中国の鉄道と同じ広軌でレールの幅は1435㍉となる。中国はラオス政府とも高速鉄道建設で合意しており、実現すれば北京からビエンチャン、バンコクを経由してシンガポールまでレールで結ばれることになる。

 投資総額は約1兆3000億円。中国がタイ高速鉄道プロジェクトに参入するのはほぼ間違いない。

 今年5月22日、クーデターが起きた際、軍の政治介入を嫌悪する欧米はこぞって非難し、制裁を科したが、その隙を突く格好で出てきたのが中国だった。

 中国の李克強首相は今週にはタイを訪問し、さらなる関係強化に動く。

 中国とすればミャンマーの仇(あだ)をタイで返そうと意欲満々だ。欧米が長く制裁を科し続けたミャンマー軍政の後ろ盾になってきた中国は、民主化路線で欧米や日本などとの関係強化に動いた同国政府から袖にされた経緯があるが、その恨みをタイで晴らそうというのだ。

 無論、中国が狙っているのは、情緒的満足ではない。北東アジアで韓国を取り込み同盟関係の日米、米韓でつながるトライアングルに楔(くさび)を打ち込んだように、東南アジア諸国連合(ASEAN)と米国との関係を離間させる布石の一つとして打ってきている。

(T)

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