ワシントン・タイムズ・ジャパン

艦隊決戦を否定、航空戦力の強化を主張

海軍中将時代の井上成美

孤高の海軍大将 井上成美(上)

【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(4)

 トラック島の春島には、日本が委任統治していた南洋群島を防備区域とする第4艦隊司令部が置かれていた。日米開戦直前の昭和16年8月、その司令長官に井上成美(しげよし)少将が親補(しんぽ)された。井上は海軍省軍務局長として、米内光政海軍大臣、山本五十六海軍次官とともに日独伊三国同盟締結や日米開戦に強く反対した。

 「3人のうち三国同盟に最も激しく抵抗したのは井上だった」と山本は述懐している。作家阿川弘之が米内、山本とともに海軍良識派三羽烏(がらす)として彼を描き、戦後その名が広く知られるようになった。


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