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タリバンの背後に中国の影 わずか3日でクーデター成功

真実報じない日本メディア

 こんにちは、元・中国人、現・日本人の漫画家の孫向文です。

 8月15日、日本の終戦記念日に、世界中から注目された事件がありました。テロ組織・タリバンが、アフガニスタンの政権を掌握した出来事です。しかし、日本の主要メディアは、「暴力革命」「クーデター」や「中国」などの言葉を使わず、「真実」を報道しませんでした。

 実はこの事件の背後に中国が潜んでいる、という情報が届きました。

 バイデン米政権が無条件で米軍を撤退させ、その間隙をぬってタリバンが8月15日~17日のわずか3日間で武力により、首都カブールを占領。そして8月19日を「アフガニスタン・イスラム首長国」の建国記念日に制定しました。

 つまり、この政権樹立劇は、「過去の国」を完全に潰し、「新しい国」を作り直した暴力革命にほかなりません。これは中国共産党が1949年に国民党を潰して、共産主義国家を建国したことと瓜二つです。今回の内戦はアフガニスタン国防軍「30万人」が、タリバンゲリラ軍7万5000人に短時間で敗れた前代未聞の出来事です。

 ではなぜこうした事態になってしまったのでしょうか? その内情は、日本の主要メディアが報道している以上にずっと複雑です。

性的虐待の被害者がタリバンに

英紙『デーリー・メール』より引用

英紙『デーリー・メール』より引用

 イギリスの『デーリー・メール』はアフガニスタンの「社会の闇」を暴露しました。この国には「バチャバジ(Bacha
Bazi)」(直訳すると「男の子ゲーム」)という、大きな宴会を開催して未成年の男の子を踊らせる行事があります。イスラム教では公共の場所で女性がダンスすることは宗教上禁忌のため、主催者が未成年の男の子を拉致して、あるいはお金で買って、「バチャバジ」で男の子に女装させ、ダンスをさせます。

 宴会が終わると、宴会参加者の金持ちが、ステージ上の自分好み男の子を選び、主催者は、ホテルの客の部屋に指名した男の子を送り、「性的虐待サービス」を提供します。このような商売をアフガニスタン政府は、ろくに取り締まらず、黙認している状態です。

 近年、社会的児童性風俗として蔓延しています。男の子たちは18歳になると解放されますが、イスラム教では、彼らの体と魂は汚されていると言われ、社会的に差別されます。挙げ句の果てには、就職、結婚もできず、人生を棒に振ることになります。そんな被害者の男の子たちが大人になって、国と社会に復讐するためにタリバンに入る、ということになるわけです。こうした腐敗政権に不満があり、過激な思想の持ち主が、タリバンに入り、だんだん勢力を拡大していきます。
《参考サイト》
https://www.dailymail.co.uk/news/article-3384027/Women-children-boys-pleasure-secret-shame-Afghanistan-s-bacha-bazi-dancing-boys-dress-like-little-girls-make-skirts-abused-paedophiles.html

米国からの支援金のピンハネ、横流しが横行、国軍兵士は逃亡!?

 この20年間、アメリカ政府は総計800億ドル以上をアフガニスタンに投入し、米軍の最新兵器、物資でアフガニスタンの国防の自立を支えてきました。しかしその一方で、アフガニスタン国軍幹部が、米軍の兵器を第三者に転売したり、虚偽の出費や水増しをアメリカに申請してアフガニスタン国防省の官僚がピンハネしたりするなどの腐敗が起きていました。

 また、30万人の国防軍は、実数は25万人前後。つまり約5万人の兵士の経費を騙し取って、アフガニスタン国防省の官僚が山分けをしていたのです。しかも兵器の転売先は、タリバンや他のテロ組織かもしれません。こうしてタリバンは大量の米軍兵器、装備、戦車、装甲車、戦闘ヘリを入手しました。

 タリバンが首都カブールを占拠し、政権を乗っ取った8月15日、約600名の政府国防軍が、軍用機22機とヘリコプター24機に乗って隣国のウズベキスタンに逃亡しました。当然ウズベキスタン軍は、領空侵犯としてスクランブル発進。そのうちのアフガニスタン軍の戦闘機1機がウズベキスタン軍の戦闘機と空中で衝突し墜落。更に同日夕刻、両国国境地帯のスルハンダリヤ州で、アフガニスタン軍の航空機が墜落しました。乗っていたパイロットは脱出しましたが重傷。ウズベキスタンのメディアが16日に報じたところによると、同機に搭乗していたアフガニスタンの兵士2名が治療のため、スルハンダリヤの州都テルメズの病院に搬送されたとのことです。一国の空軍がいざという時、敵から逃走するとは何とも前代未聞ではないでしょうか!?

アメリカ民主党の腐敗も原因

 8月18日にツイッター上で、ある謎のアカウントがウィキリークスの創立者アサンジ氏にリークした、この20年間のアフガニスタン戦争の裏事情の動画がアップされました。

 アサンジ氏によると、アフガニスタン国防軍を支援する理由は、米民主党、ディープステートが、テロ撲滅の名目で米国国防予算を一度アフガニスタンに渡し、そしてその「国防予算」が何らかの工作でアメリカに戻され、役人らがピンハネするためです。つまり国民の税金を横領するという「資金洗浄」が目的だったことがわかります。これは、民主党の利益のため20年間も継続し、トランプ政権になってようやく、アフガニスタンからの全面撤退を提案しました。

 しかし、大統領選挙の不正でバイデン氏が政権を乗っ取り、トランプ前大統領の撤退案を退け、「無条件撤退」に変わったことが、今回のような大惨事を招きました。トランプ前大統領の撤退案は以下の通りです。

①米軍撤退後に、もしタリバンがアフガニスタン国民と在留中の米国人の命と人権を脅かせば、米国は最大の火力でタリバンに斬首作戦をする。

②撤退後に米軍兵器、戦車、戦闘機をタリバンが入手できないよう、全て破壊する。

 もし、トランプ前大統領が再選されていたならば、決して今回のような悲劇は起きなかったでしょう。意外なことに、今回はいつもの反トランプの左派メディアCNN、ニューヨーク・タイムズでさえバイデン氏の撤退案を猛烈に批判しました。理由は、未だ数百人の記者がアフガニスタンに残留して帰国できなくなるからではないか?と予想されたからです。

中国外相とタリバン幹部が会談

 8月16日、中国の機関メディアの中央テレビ『CCTV』が、「タリバンの農村部から都心部を包囲する戦術は毛沢東主席から学んだ。そしてアメリカ軍を追い出して、暴力革命が成功した」と自画自賛する報道をしました。確かにこの戦術はそっくりです。その前の7月29日に人民日報ネット版は、王毅外相とタリバンの上層部が会談し、友好関係を確認したと報じました。

《参考サイト》
http://paper.people.com.cn/rmrb/html/2021-07/29/nw.D110000renmrb_20210729_7-02.htm

■中共の事情に詳しい、米国に亡命している反中共学者の袁紅氷教授(えんこうひょう)が黒幕を暴露した
https://www.youtube.com/watch?v=ytrpDRoFrQw

 袁紅氷教授は数年前からメディアで、中共がタリバンと協力して政権乗っ取りをもくろんでいると警鐘を鳴らしていました。今回は袁紅氷教授の予言が当たったわけです。実は7月28日に、王毅外相とタリバンの上層部が会談した内容は、中共がタリバンに経済と戦略を支援する条件とタリバンが政権を取った場合の中共への見返りでした。その内容は以下の通りです。

①弾圧を受けた多くのウイグル人が、中国の隣国のパキスタン、アフガニスタンに亡命した。タリバンが政権を取ったら、亡命ウイグル人を捕まえて身柄を中国に引き渡し、ウイグル人が隠れる場所を徹底的に潰す。

②一帯一路の拠点である河西回廊、そこには人民解放軍の基地もあり、そこでタリバンを含む中東のテロリストを軍事訓練する。戦闘員1人当たりわずか1万ドル。代わりに中共の指図でタリバンが米国本土、アフガニスタン国内の米軍にテロ攻撃をする。中共の目的は米軍の軍事力を消耗させ続けて、台湾侵攻するための事前準備。実際これは10数年前からずっとやっている。

③一帯一路をさらに中東に拡大。アフガニスタンの鉱物、資源を中国に送るため、中共が出資してアフガニスタンの高速道路などのインフラを整備。

④タリバンは中東の他の反中国のテロ組織を制圧し、中国の中東での縄張りを保証する。中国の経済活動を反中テロ組織から守る。

 以上が中共の条件です。これからタリバン政権は中共のために約束を実現するでしょう。

中国の世論戦まねるタリバン

 しかし、他にも中共にとっての外患があります。実はパキスタン、アフガニスタンの中で他のテロ組織、例えばバルチスタン解放戦線(BLF)、バルチスタン共和国軍(BRA)、バルーチ・ラージ・アージョイ・サンガル(BRAS)が活動しています。彼らはイスラム原理主義者で、ウイグル人を弾圧する中共を攻撃し、中国の一帯一路に反対しています。例えば、7月14日に、パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の山岳地帯で、中国人エンジニアらが乗ったバスが爆発して谷に落ち、中国人9人を含む少なくとも12人が死亡しました。バスは、一帯一路の関連事業であるパキスタンの水力発電所の建設現場に向かう途中でした。

 クーデターが成功した後に、中国政府機関紙はすぐに「中国政府はタリバン政権と国交を結ぶ」という記事を掲載しました。明らかに中国はタリバンと組んで中東の縄張りを拡張することを目指しています。

 それ以外では、タリバンの世論戦の手口も中国共産党とそっくりです。アフガニスタンでのアメリカの女性兵士の証言によると、タリバンはネット上で「アメリカ軍は昔のソ連軍のような侵略者だ、撃退せよ」という反米思想を国民に植え付けています。

 8月17日、『環球時報』の公式ツイッターに英語で「アフガニスタン国民がタリバン政権を選んだ」というとんでもない嘘が投稿されました。中国人なら誰でもわかりますが、これこそ中共式プロバガンダです。中国政府はいつも世界に向けて「中国国民が中共政権を選んだ」という嘘を発信します。さらに『環球時報』は「アフガニスタンの解放の次は台湾だ」と中共が同じ手口で台湾を侵攻することを示しました。アフガン撤収で、多くの台湾国民がバイデン政権に失望しています。万が一、中共が攻めてきても、米軍は台湾を助けないかもしれないと考えています。習近平は今回の件で、バイデン大統領が軟弱であることを証明しました。今後中共の台湾に対する圧力は、さらにエスカレートするでしょう。

 蔡英文総統は「どんな時でも台湾を守るのは台湾軍だ」と国防の自立が一番大事だと発表しました。これは正しいことです。日本も一刻も早く憲法9条を削除して、アメリカ軍に依存せず、自衛隊を国防軍に昇格させる法整備が急務です。

 以上の点から、アフガニスタンの事件は日本人にとって決して対岸の火事ではありません。

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