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大空襲で輸送船団が沈没、孤立した島を襲う飢餓

冬島の東に沈む五星丸

南方の前進拠点 トラック島物語(下)

【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(3)

 ミッドウェー海戦(昭和17年6月)を境に、戦局は悪化の一途を辿(たど)った。原爆開発を進めるマンハッタン計画の軍事政策委員会は翌年5月、原爆投下の候補地にトラック島を挙げた。目標となる艦船が多く、万一爆弾が不発の際も水深が深いため回収困難で機密漏洩(ろうえい)の危険が小さいからといわれるが、選定理由は果たしてそれだけだったろうか。

 翌月アッツ島守備隊が玉砕。11月にはタラワ、マキンが、明けて19年2月、クエゼリン守備隊も全滅した。太平洋を西進する米軍は、真珠湾攻撃の恨みを晴らすかのようにトラックに攻撃の矛先を向けた。マーシャル諸島のマジュロを出撃したスプルーアンス中将指揮の第58任務部隊は昭和19年2月17、18の両日、艦載機589機を以(もっ)てトラックを空襲する(ヘイルストーン作戦)。


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