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犯人記者会見に同情の声

地球だより

 このほどマニラ首都圏のショッピングモールで、元警備員の男が人質をとって籠城する事件があった。容疑者の元警備員は労働環境や汚職の実態を訴えるために犯行に及んだことから、同情の声も集まっている。

 事件があったのはサンファン市にあるグリーンヒルズというショッピングモールで、外国人観光客が訪れることも多い商業施設だ。

 容疑者の警備員は拳銃と手榴(りゅう)弾で武装してモールに侵入すると、元上司に発砲して負傷させ、従業員など約50人を人質に店内で籠城を始めた。

 市長や警察などが交渉にあたり、約9時間後に容疑者の記者会見を行うという要求が受け入れられ、人質は無事に解放された。

 記者会見でマイクを渡された容疑者は、一部のテナントが警備規則を回避するために、警備担当に賄賂を支払うという腐敗の横行や、警備員が何の説明もなく突然解雇される労働環境などを強く非難。警備会社に環境改善や役員の辞任を求めた。

 警備会社が投降と引き換えに100万ペソ(約200万円)の支払いを提示したが、容疑者がこれを拒否したという情報もある。

 ネット上では、社会的な格差や差別が犯行を招いたとして、容疑者を米ハリウッド映画「ジョーカー」のフィリピン版だと指摘し、同情する声も広がっている。

(F)

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