ワシントン・タイムズ・ジャパン

商標“浸透”で日本企業が悲鳴

地球だより

 日本企業が現地紙に掲載した、商標に関する広告が注目を集めている。

 広告を掲載したのはコピー機大手の富士ゼロックス社。「ゼロックス」という商標がフィリピンで、コピー全般を示す言葉として使用されていることを問題視し、そのような言葉の使い方の中止を求める内容となっている。

 フィリピンでは機械でコピーを取ることをズバリ「ゼロックス」と言うだけでなく、コピー機もメーカーに関係なく「ゼロックス・マシン」と呼ぶほど、この呼称は国民に浸透している。

 フィリピンを訪れて初めのころ、街中のコピー機を扱う文房具屋などに「ゼロックス」と書いてある看板をあちこちで見掛け、「やはり日本製が人気なのだ」と少し誇らしい気分になった記憶がある。

 しかし、実際にはぜんぜん違うメーカーのコピー機が置いてあるなどし、しばらくしてゼロックスが単にコピー全般を示す代名詞として使用されていることに気づいた。

 商売に使う看板などから、ゼロックスという言葉を消すのは時間の問題かもしれない。しかし、コピーすることを示す動詞としてのゼロックスは、私を含むフィリピンで生活する人々の脳裏にすでに焼き付いており、簡単に抹消するのは難しそう。もはやゼロックスという言葉は、フィリピン文化の一部となっている。

(F)

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