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台湾統一地方選 与野党が大接戦

きょう投開票 野党優勢に与党猛追

 24日投開票の台湾統一地方選挙は23日、選挙戦最終日を迎え、前回選挙で大敗した最大野党・国民党が中盤から終盤で急速に支持率を伸ばして優勢だが、与党・民進党が最終盤で挽回しつつあり、与野党が激しく競り合っている。同選挙管理委員会によると、24日午後4時(日本時間同5時)に投票が締め切られ、同日中に当落結果が判明する見通しだ。

蔡英文総統

台北市長選に出馬した民進党公認候補の選挙集会で応援演説を行う台湾の蔡英文総統(中央)=21日、台北市内(時事)

 統一地方選は全22県市の首長や議員らを選ぶ4年ごとの大型選挙で、人口125万人以上の6直轄市の首長選が2020年の総統選を左右する。

 選挙後半で国民党の高雄市長候補、韓国瑜氏(61)が熱狂的なネット支持を受けるなど台湾で「韓流」と呼ばれる人気を得る「韓国瑜現象」を巻き起こした。シンクタンク「台湾民意基金会」が13日に発表した政党支持率の調査によると、国民党が無党派層の支持を着実に取り込んで民進党に12ポイント差を付け、与野党の支持率を逆転させるところまで流れを変えた。これに与党・民進党は結束を強めて急追している。

 23日、大接戦となっている高雄市長選では、やや優勢とされる韓候補が約10万人を動員して最後の選挙集会を開いて支持を呼び掛けた。一方、与党・民進党の陳其邁候補(53)は約20万人を動員して最後の訴えを行った。

 4年前の台北市長選で民進党の支持も受けて「柯文哲現象」を起こし、無党派として大勝した柯文哲候補(59)は、国民党の丁守中候補(63)の急追で苦戦。今回は民進党が無党派として柯氏に対抗馬を出しており、接戦の行方が注目されている。

 22県市首長の現有勢力は、民進党13、国民党6、無所属3だが、民進党主席を兼務する蔡英文総統は16年5月の総統就任以降、支持率が低迷しており、各種世論調査結果によると今回の選挙でも民進党は台中、高雄など県市で劣勢と報じられている。同党は現職落選を食い止めるため、党要職者を次々と応援に送り込み、てこ入れして最終盤で接戦に持ち込んでいる。

 同選挙では、日本の福島など5県産の食品の輸入解禁の是非や東京五輪への「台湾」名義での参加、民法改正による同性婚容認などを問う住民投票を併せて行う。結果次第では、五輪参加問題で中国の圧力がさらに強まりそうだ。

(高雄・深川耕治)

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