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[科学技術] rss

大西さん宇宙へ、日本にしかできない貢献を

 国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する日本人宇宙飛行士の大西卓哉さん(40)ら3人を乗せたロシアのソユーズ宇宙船は、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地からの打ち上げに成功した。9日にISSにドッキングする。大西さんは10月下旬まで約4カ月間滞在し、さまざまな実験などを行う。

全日空の元パイロット

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火星の次は木星へ

 一昨日まで、7月2~4日の3日間、相模原の宇宙科学研究所(宇宙研)で、Jupiter Trojan 2016という研究会があり、私もボストンからインターネットを通して参加・発表した。直前まで国際学会に出席していた外国人研究者の便宜を図って週末を含む異例な形で行われたと思われる。

 http://www.hayabusa.isas.jaxa.jp/kawalab/trojan2016/

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イトカワの微粒子を「スプリング8」で観察

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」から持ち帰った微粒子表面に、約45億年前に高熱を受けて形成されたとみられる模様が残っているのを確認したと発表した。イトカワが直径20キロほどの母天体の一部だった時代にできたものとしている。

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スーパーカミオカンデの観測開始から20年

 東京大宇宙線研究所の素粒子ニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」(岐阜県飛騨市)の観測開始20年を記念したシンポジウムが17日、富山市で開かれた。昨年ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章所長があいさつし、「20年間、世界の先陣を切ってニュートリノ研究を進めてきた」とスーパーカミオカンデの成果を紹介した。

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はやぶさの日に過去6年を振り返る

 6月13日は、忘れもしない、6年前に「はやぶさ」が地球に帰還し、小惑星イトカワからの試料を携えたカプセルを落とし、自らは大気中で燦然と輝きながら“昇華”していった日である。この6年間の間に実に多くのことがあった。

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新元素命名、技術力の高さ示した快挙だ

 理化学研究所などのチームが世界で初めて合成した原子番号113番元素の名称について、化学者の国際組織「国際純正・応用化学連合(IUPAC)」は、名称案が「ニホニウム(nihonium)」、元素記号が「Nh」と発表した。

 来年夏にも、アジアの国として初めて日本発の元素が周期表に加わることになった。誠に喜ばしい。

 名称案は「ニホニウム」

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系外惑星の大量発見と“第二の地球”

 NASAのケプラー宇宙望遠鏡が1284個という大量の系外惑星を発見した。この数は99%以上の確率で惑星であるもので、それに加えて1327個の惑星かもしれないグループが控えている。いずれにせよ、これは今日までで最大の発見数である。系外惑星というのは、我々の太陽系以外に存在する惑星のことで、一昔前には全く観測できなかったものである。それが発見されるようになったのは、主に「トランジット法」という、惑星がその中心星の前を通過する際に光を遮るので、その星が一時的に暗くなる現象を精密に観測・解析するようになったからである。最近起こった水星が太陽の前を通過する現象と似たものである。

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「ひとみ」の運用断念でJAXAの「ミスの連鎖」を厳しく問うた毎日

 きょうは「こどもの日」。スポーツや科学、文化・芸術など、子供をワクワクさせ、夢を抱かせるものの一つに、宇宙がある。

 ロケットや衛星の打ち上げ、その技術開発、また衛星や惑星、恒星の天体観測など未知への挑戦、さらには宇宙飛行士になっての活動など、筆者も大いに興味をそそられた一人だが、そんな筆者だけでなくとも、最新鋭のX線天文衛星「ひとみ」の運用断念は実に残念な結果である。

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IT業界用語に見る、時代の変遷と言葉の流行

 新年度になって、1カ月が経過しました。新しい環境で生活を始めた皆さんは、初めて耳にする言葉との出会いも多くあったのではないでしょうか。社会人になると業界用語と言われるものと出会うことになります。勤務先の中では共通認識として普通に使われている言葉です。ところが、この業界用語、別の業界に行くと通じなくなることがあったりするわけです。通じないどころか、同じ用語が別の意味で使われていることもあり、使うにあたり注意が必要となったりしてきます。

 世間一般的には、流行語と言われる言葉があります。バズワード(buzzword)と読んだりもされていますね。その年に、多くの人の中で印象に残った言葉ということですが、それぞれの業界においても、その業界の中でもっとも使われることの多かった言葉というものがあったりするわけです。

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「ひとみ」運用断念、原因究明し今後に生かせ

 打ち上げ後、不具合が発生し通信が途絶えていたX線天文衛星「ひとみ」について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は運用の断念を決めた。今後は異常に至った原因究明に専念するという。

 「すざく」の後継機として、性能を格段に向上させ、“熱い宇宙”の実態に迫ると期待されていただけに実に残念な結果と言わざる得ない。失敗は付きものとは言え、原因を徹底的に究明し、教訓として今後の開発に生かしてもらいたい。

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クラーク博士の精神を継ぐ者たちへ

 今回また2週間、出張で日本に来た。2012年から続いている学術振興会からの科学研究費基盤Cによって支援された、国立極地研究所(極地研)の隕石の可視・近赤外分光サーベイの一環である。今年は5年目で、最終年度。これまで、火星隕石・月隕石・小惑星ベスタから来たと考えられるHED隕石・そして炭素質コンドライト隕石の測定を済ませ、二つの論文を提出し、残りは現在データの解析中である。

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逆転の発想でノーベル賞受賞

北里大学特別栄誉教授 大村 智氏に聞く

 罹患すればほとんどの人が失明に至るオンコセルカ症などの画期的な治療薬「イベルメクチン」の開発に貢献し、「10億人以上を病魔から救った」(ノーベル財団)として、ノーベル医学・生理学賞を受賞した北里大学特別栄誉教授・大村智さん(80)。地元・山梨県韮崎市内を訪れた観光客が前年の同時期と比べて約4割増えるなど、注目度の高さは相変わらず。「イベルメクチン」の元となる化合物エバーメクチン発見の秘話、庭師を驚かせた自宅の庭作り、夫唱婦随だった亡き妻の思い出、そして人生の成功の秘訣(ひけつ)など、大村博士が大いに語った。 (聞き手・片上晴彦編集委員、写真・佐藤元国)

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世界で闘えない日本の科学者 惑星科学会議での日米比較

 昨日まで1週間にわたり、米国テキサス州ヒューストンにおいて、第47回の月惑星科学会議(Lunar and Planetary Science Conference)が行われた。このLPSCは、1969年にNASAがアポロ11号で月試料を持ち帰り、世界中の名だたる科学者たちに分配し、その解析結果を翌年1970年に持ち寄って発表しあった時の第1回月科学会議が、その後、毎年行われるようになり、惑星を加える名称変更を経て、47回目を迎えたものである。

 私が最初に参加したのは、アメリカに渡った翌年の1991年で、それ以降、次女がその週に生まれた1998年以外は毎年参加しているので、今年で25回目になる。四半世紀となり、会場に行くとかなり知り合いが多くなってきて、同窓会の雰囲気をも醸し出している。昔はNASAジョンソン宇宙センター(JSC)内のGilruthという体育館で行われていたのだが、2001年の9.11テロによって敷地外のホテルに会場が移ってしまった。

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人工知能、限界見極め使いこなす社会を

 「人工知能(AI)」とは、コンピューター上などに人間と同様の知能を実現させるための一連の基礎技術のことで、1956年の学術会議で命名された。以来技術開発が続き半世紀以上経つが、将棋や囲碁の実力では人間に追いついたようだ。

 囲碁で世界最強レベルの韓国人棋士、李セドル九段と、米グーグル社傘下企業が開発した囲碁の人工知能「アルファ碁」による5番勝負で、アルファ碁が4勝1敗と李九段を圧倒した。

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AI棋士の「定石」と人の「ゴミデータ」

 米映画「イミテーション・ゲーム」(2014年公開)の主人公、英国の天才的数学者アラン・チューリングの夢だった“心を理解できる人工知能(AI)”はもはや夢物語ではなくなってきた。実際、ニューロ・コンピューター、ロボットの創造を目指して世界の科学者、技術者が昼夜なく取り組んでいる。

 ところで、ニューロ・コンピューターが登場したら、それは即、人間の心を理解できるAIの誕生を意味するのだろうか。当方は「『私』はどこにいるの?」(2015年5月24日参考)という題のコラムの中で独週刊誌シュピーゲル電子版(5月22日)の科学欄に掲載された衝撃的な記事を紹介した。イタリアの神経外科医 Sergio Canavero 氏が2017年に不治の病の体を持つ患者の頭部を脳死患者の体に移植する計画を進めているというのだ。トリノ出身の同外科医によると、患者(30歳のロシア人)は既に見つかっている。技術的には全てOKだという内容だ。

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地球と人類のためにある南極と月の不思議

 前回は南極隕石と小惑星の研究で如何に日本が貢献してきたかを説明し、また少し前には、かぐや探査機が月の全球探査で世界を牽引してきたことを紹介した。南極と月は、場所は大きく異なるが、どちらも隕石と同様にタイムカプセル的な働きをしている、という話を紹介しよう。

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アポロの砂と南極の隕石、固体惑星物質科学の夜明け

 私はアメリカで長く住んでいて度々遭遇するシーンは、初めての人にあった時に、友人が私をDr. Hiroi(廣井博士)と紹介したり、自分で I am a scientist(私は科学者です)というと、What is your major?(専門は何ですか)と訊かれることである。もちろん、Planetary Science(惑星科学)と答えるが、それに対する反応はたいてい、That’s cool!(かっこいい)である。悪い気はしないが、かっこよく聞こえるために惑星科学をやっているわけではないのと、宇宙開発や天文学と一緒くたにしている人も多いのが気になる。とにかく、その度に感じるのは、惑星科学はまだまだ若い学問分野であるということだ。

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X線天文衛星「ひとみ」、宇宙の構造解明が楽しみだ

 X線天文衛星「ひとみ(アストロH)」を搭載したH2Aロケット30号機が打ち上げられ、衛星は地球周回軌道に投入された。ひとみは「すざく」に次ぐ日本の6代目のX線天文衛星。銀河が多数集まった銀河団やブラックホール、超新星爆発の残骸などを観測し、宇宙の大規模な構造と進化の解明を目指す。格段に性能の向上した観測機器により、どんな宇宙の姿が明らかになるか楽しみだ。

 感度高めた「ひとみ」

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X線天文衛星「ひとみ」、打ち上げ成功

 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日午後5時45分、X線天文衛星「アストロH」を搭載したH2Aロケット30号機を鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げた。アストロHは約14分後にロケットから分離、地球周回軌道に投入された。打ち上げは成功し、アストロHは「ひとみ(瞳)」と命名された。

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重力波初観測で誰がノーベル賞?

 米国の「LIGO重力波観測所」の国際研究チームは11日、「アインシュタインが100年前に一般相対性理論で存在を予言した重力波を初めて観測した」と発表した。宇宙の謎に迫ることができる大発見だということで、世界は興奮状態となった。

 重力波が何かを知らない門外漢も早速、専門書を開き、「重力波は何か」「今回の観測の意味」などについてにわか勉強に乗り出すほどだ(当方もその中の一人だ)。

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重力波初観測成功、「新たな知」への挑戦続けたい

 アインシュタインが100年前に存在を予言した「重力波」の直接観測に成功したと米国の研究チームが発表した。重力波は謎に包まれている宇宙最初期の姿を探る手段となる。歴史的な快挙だ。

アインシュタインが予言

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若者よ、探査機「フィラエ」を見ろ!

 以下の時事通信13日付の記事を読んで感動し、思わず目頭が熱くなってきた。先ず記事を読んで頂きたい。当方の老化現象による涙腺の損傷でないことを理解して頂けるだろう。記事の見出しは「探査機『永遠の冬眠に』」だ。

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ノーベル物理学賞の梶田さん「すごくうれしい」

 米国などの研究チームが重力波を観測したと発表したことを受け、岐阜県・神岡鉱山地下の観測装置「KAGRA(かぐら)」で観測を目指してきた日本のチームが12日、千葉県柏市の東京大宇宙線研究所で記者会見した。素粒子ニュートリノの研究でノーベル物理学賞を受賞し、チームの責任者を務める梶田隆章所長(56)は「われわれにとってもエキサイティングだ」と語り、興奮を隠さなかった。

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