ワシントン・タイムズ・ジャパン

[宗教] rss

「新型コロナ」vs「聖コロナ」

 中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(covid-19)は19日現在、感染者数240万人を超え、死者は約16万5000人を出すなど世界で大暴れだ。その新型コロナウイルスの「コロナ」の語源はラテン語から由来し、花冠、輪、王冠を意味することはよく知られているが、アルプスの小国のローマ・カトリック教国オーストリアやドイツでは「聖コロナ」の名前を付けた地名や教会がある。オーストリアのニーダーエステライヒ州のサンクト・コロナ・アム・ヴェグゼルもその一つだ。同国日刊紙「クローネ」日曜版(4月19日)で文化学者、ローランド・ギルトラー教授が「聖コロナ」(ギリシャ語では Stephana)の由来について報じていた。以下、その内容を紹介する。

4
続き

羊たちのいない教会の「復活祭」

 イタリアのフィレンツェ市は「屋根のない博物館」といわれる。街全体が世界遺産に登録されている。市内には歴史的文化遺産が散らばり、ウフィッィ美術館ではレオナルドダヴィンチの絵画、アカデミア美術館にはミケランジェロの「ダビデ像」が見られる。同市を訪れる観光客はタイムリープした気分を味わう。

3
続き

新型肺炎と「聖書の世界」を結ぶ数字

 中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(covid-19)は7日現在、世界で140万人以上を感染し、8万人を超える死者を出している。文字通り世界的流行(パンデミック)となった。発生源の中国を除くと、欧州と米国が目下、最大の感染地域となっている。

13
続き

教皇「主よ、目を覚まして下さい」

 バチカンのサンピエトロ広場は雨が降っていた。広場には信者たちの姿はなかった。広場の中央に設置された祭壇が薄い闇の中に浮かび上がった。フランシスコ教皇は儀典長グイド・マリー二神父の助けを受け、祭壇に上がり、祈った。2020年3月27日午後6時(現地時間)、世界の信者たちと一緒に新型コロナウイルスの終息を祈った。

3
続き

ローマ教皇が新型肺炎に感染?

 ローマ・カトリック教会の総本山、バチカン法王庁では「Xデー」について囁かれ出した。次期教皇の選出会(コンクラーベ)の開催の日だ。その日が案外近いのではないか、といった予感だ。ということは、その前提として、フランシスコ教皇の生前退位の日か、教皇の突然の死去が近いのではないか、といった予測だ。火のない所に煙は立たない。以下、説明する。

8
続き

宗教者の在り方

称讃寺住職 瑞田 信弘師に聞く

 価値観の多様化にネットの発達などで、人々の宗教意識も変わりつつある。人口減少に加えて宗教離れ、後継者難などで存続できない寺が増える中、宗教者の在り方として「心に寄り添う」ことが求められている。浄土真宗本願寺派(西本願寺)住職で幅広く社会活動を行っている瑞田(たまだ)信弘師に考えを伺った。 (聞き手=フリージャーナリスト・多田則明)

2
続き

ローマ教皇スーパースター!!

 第92回アカデミー賞主演男優賞はトッド・フィリップス監督の「ジョーカー」役で活躍したホアキン・フェニックスが受賞したが、レオナルド・ディカプリオらと共に主演男優賞候補者にノミネートされていたジョナサン・プライスが主演する「2人の教皇」(The Two Popes)を最近、Netflixで見た。映画では、プライスは教皇に選出される前のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿役を、アンソニー・ポプキンスはべネディクト16世役をそれぞれ巧みに演じていた。

0
続き

ジョージ・クルー二―と2人の教皇

 ローマ・カトリック教会の総本山バチカン法王庁は高齢者の集まりだ。それも男性で溢れている。ただし、バチカンにもちょっと変わった聖職者がいる。欧米メディアから“バチカンのジョージ・クルーニー”、ないしは“ヒュー・グラント”と呼ばれ、多数のファンクラブがある、ちょっと渋い2枚目の聖職者だ。その聖職者が現在、バチカン内の保守派と改革派の激しい権力闘争の狭間にあって対応に苦慮している。ドイツ出身のゲオルグ・ゲンスヴァイン大司教の話だ。

1
続き

元神父は性犯罪の犠牲者でもあった

 少し、遅くなったが、重要なテーマだから読者に報告する。

 フランス南東部のリヨンで14日、ローマ・カトリック教会の元神父ベルナール・プレナ被告(74)の未成年者への性的犯罪を巡る公判が開かれたが、同元神父は公判2日目の15日、「自分も少年時代、同じように聖職者から性的虐待を受けたことがあった」と告白し、公判に参加した関係者を驚かせた。

3
続き

「メシア」を待ち続けるユダヤの人々

 ウィーン大学でユダヤ教の歴史一般について講義する教授の話を聞いた。教授によると、17、18世紀にはユダヤ民族の間で多くのメシア(キリスト)が出てきたという。本当のメシアというより、自称メシアだったが、ユダヤ民族は今なおメシア、救い主を待ち望んでいることに驚き、心痛くなる(メシアはヘブライ語で「油を注がれた者」で「救い主」を意味する。キリストはギリシャ語で同じ意味)。

1
続き

「日本書紀」編纂1300年の宮崎

青島神社宮司 長友 安隆氏に聞く

 晴天に恵まれた宮崎市の正月、「鬼の洗濯板」で知られる青島神社は大勢の初詣客でにぎわった。天孫降臨から神武東征の神話がある宮崎県には、各地に古い伝承が息づいている。山幸彦と海幸彦の神話にちなむ青島神社の長友安隆(やすたか)宮司に、「令和」の御代への思いを伺った。 (聞き手=フリージャーナリスト・多田則明)

1
続き

独身制の是非で新旧教皇の不協和音

 近代教皇の中で最高峰の神学者といわれた前教皇、べネディクト16世がギニア出身の保守派代表ロバール・サラ枢機卿(典礼秘跡省長官)と共に独身制に関する本「Des profondeurs de nos coeurs」(仮題「私たちの心の底から」)を書いたが、出版前から大きな話題を呼んでいる。

1
続き

フランシスコ教皇はヨセフが好き

 11月に訪日したローマ・カトリック教会フランシスコ教皇が日本好きであることはよく知られているが、聖母マリアの夫ヨセフをこよなく愛し、尊敬していることは余り伝わっていない。バチカン内のフランシスコ教皇の仕事部屋には眠っているヨセフの像がある。教皇はその像の枕元に、心痛や願い事を書いた紙片を置いておく。その数は山ほどだという。教皇の部屋を何度も訪問したオーストリアのローマ・カトリック教会最高指導者シェーンボルン枢機卿の証だ。同枢機卿はオーストリア日刊紙クローネン日曜版(22日付)の中に書いている。

1
続き

聖職者の性犯罪6000件の「重み」

 バチカン・ニュース独語電子版は12日、「バチカンは2001年以来、聖職者が犯した未成年者への性的件数6000件を調査してきた」と発表した。同数字はバチカン信仰聖省刑法担当、教会法学者、スパインのジョルディ・ベルトメア氏(Jordi Bertomea)がスペインの雑誌「パラブラ」の中で明らかにしたものだ。

3
続き

聖母マリアは無原罪で生まれたか?

 12月8日は聖母マリアの「無原罪の御宿り(無原罪懐胎)」でローマ・カトリック教会の祝日だった。カトリック教国のオーストリアでは祭日で休みの日だが、今年は日曜日と重なった。振替休日制度がないオーストリアでは、国民は1日、休日を失ってしまった。

7
続き

バチカン、信者献金を不動産投資に

 ローマ教皇フランシスコの4日間の訪日(11月23~26日)は日本国民に相対的にいい印象を残して幕を閉じた。日本のローマ・カトリック教会側が懸念していた聖職者の未成年者への性的虐待問題は教皇の訪日中には飛び出さず、もっぱら核兵器全廃、社会の多様性への理解などといったテーマが教皇のメッセージとして報じられた。

7
続き

故郷に錦を飾れない「教皇」の悩み

 このコラムが掲載される頃はフランシスコ教皇はイタリアへの帰国途上だろう。いつものように機内で随伴記者団との会見が行われているかもしれない。82の高齢フランシスコ教皇にとって10時間以上の飛行機旅は大変だっただろうと推測する。日本国民の一人として教皇の訪日を感謝したい。教皇の訪問で慰められ、励まされた日本人も多かっただろう。

2
続き

法王から見た日韓の「道徳」の違い

 ローマ法王フランシスコは23日午後、最初の訪問国タイでの全行事を終え、次の訪問先の日本に到着した。23日から26日まで4日間の滞在期間中、長崎、広島の原爆被爆地を訪問し、東京では記念ミサを開催するほか、今年5月に天皇に即位された徳仁天皇陛下を謁見訪問し、安倍首相ら政府関係者らとも会見する。ローマ法王の日本訪問は故ヨハネ・パウロ2世以来、38年ぶりだ。

11
続き

憎悪は愛によって消える

平和寺住職 タランガッレー・ソーマシリ師に聞く

1
続き

法王、訪日で袴田死刑囚と会見へ

 バチカン・ニュースが16日、明らかにしたところによると、23日から26日のフランシスコン法王の訪日中、東京で元プロボクサーの袴田巌死刑囚(83)と会見する予定だ。同死刑囚は1966年、静岡県清水市で起きた強盗犯人放火事件(死者4人)の犯人として死刑判決を受け、45年間以上、東京拘置所に収監拘束されてきた。死刑囚として世界で最長収監拘束記録としてギネスブックに一時記載されたほどだ。同死刑囚は2014年、DNA鑑定で犯人ではないことが判明して死刑執行が停止され、釈放されたが、再審はこれまで拒否されているから、死刑囚の立場は変わらない。ただし、バチカン側は元死刑囚と呼んでいる。

2
続き

考古学者は「神」を発見できるか

 最近は目を余り使わないようにするためテレビよりラジオのスイッチを入れ、ニュースや音楽を聴く機会が増えた。先日、午後1時のニュース番組後、最近の考古学の発展についてDNA鑑定の現状などを専門家に聞く番組だった。

1
続き

法王は訪日で「神」を発見できるか

 ローマ法王フランシスコは今月23日、訪日し、東京の他、被爆地の長崎、広島両市を訪問する。ローマ法王の訪日は1981年のヨハネ・パウロ2世の訪問以来、38年ぶりだ。フランシスコ法王が日本好きであることは良く知られているだけに、滞在中に様々なイベントが準備されている。

4
続き

願われる「世界の神々」の歩み寄り

 前日「『神』は離婚していた」という話を書いたが、ユダヤ教のトーラ(モーセ5書)の作成者が拘った最大のポイントは「ユダヤ民族の神は唯一、ヤウェ」という信仰だ。換言すれば、ユダヤ民族に入り込んだ多種多様の「神」を崇拝する偶像崇拝を追放し、ヤウェ信仰を復興することだった。

1
続き


4 / 14|«45 »|