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[台湾総統選] rss

「一つの中国」拒否した台湾

NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之

 台湾の総選挙は予想通りとはいえ民進党の大勝利で終わった。台湾人の良識を高く評価し、心からの祝辞を述べたい。

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蔡英文氏当選に韓国の心中複雑

 台湾の次期総統に当選した民進党の蔡英文氏に韓国が戸惑いを隠せずにいる。親中路線とは一線を画し、日米との親密ぶりをアピールしているためだ。韓国女性アイドルグループの台湾出身メンバーによる国旗騒動が重なったこともあり、戦略的に中国傾斜を続ける韓国としては自国への影響を慎重に見極めようとしているようだ。(ソウル・上田勇実)

 「アジアの新興民主国家として民主自由の価値を備える点など韓国と台湾に共通する価値を尊く思う」

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台湾総統選 蔡氏勝利を祝う

桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ

 台湾の国民が勇気と知恵をもって行動に出た。1月16日の台湾総統選及び議会の選挙は民進党が大躍進し勝利を収めた。総統選に関しては国民党の候補を大きく離して民進党の蔡英文がおおよその予測通り圧勝。議会においても躍進し、過半数より11議席多い結果となった。

 今回の台湾の総統選挙は初めての女性総統の誕生という意味も加えて、歴史に残るものになったことは間違いない。

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中国に「道徳空白」の難題

台湾に吹いた蔡英文旋風(下)

 今回、立法院選挙で注目を浴びたのは、弟を愛した熱血の姉・洪慈庸氏だ。弟は兵役終了日を直前に控えながら隊内でいじめに遭遇し、死亡する。その真相究明を求め、軍を前に徹底糾弾した。通常、強いものには巻かれろ式で、泣き寝入りになるような事件だった。だが、熱血の姉・洪慈庸氏は一歩も引くことなく、泣く子も黙る軍に立ち向かっていった。新聞やテレビなどマスコミも、これを大々的に取り上げ、洪慈庸氏は一躍、時代のヒロインになったのだ。

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習近平氏の「台湾併合」野望懸念

台湾に吹いた蔡英文旋風(中)

 中台統一は中国の悲願だ。福建省で17年間、勤務した経験があり台湾専門家を自負する習近平国家主席にとっても、台湾問題は自らの政治生命を決定しかねない重要事項だ。少なくとも台湾併合への道筋をつけることができれば、習氏の3期連続も不可能ではない。かつて日章旗が翻った総統府は、第2次大戦後、「中原の逐鹿(ちくろく)」(政権獲得競争)で共産党に敗れた国民党の青天白日旗が翻った。その総統府に中華人民共和国の五星紅旗が掲げられれば、手ごわい長老もバリバリの党内保守派も誰も文句は言えない。毛沢東が成し遂げられず、鄧小平もできなかった台湾併合を、習氏が成就したことになるからだ。

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台中接近から日米台連携へ 台湾総統・立法院選が示すもの

平成国際大学教授 浅野 和生

 1980年米大統領選挙でのレーガンの勝利を彷彿(ほうふつ)とさせる「蔡英文の地滑り的勝利」であった。去る1月16日の、台湾における総統(大統領)と立法院(国会)の同日選挙は、野党民進党の女性候補、蔡英文が56%を超える得票で勝利し、同党が議会の安定過半数の68議席(定数113)を確保した。

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台湾に吹いた蔡英文旋風、中・米とも織り込み済み

台湾に吹いた蔡英文旋風(上)

 台湾のトップを決める総統選は、民主進歩党の蔡英文主席が国民党の朱立倫主席の倍近い票を獲得し圧勝。立法院(国会、定数113)選でも、民進党が現有40議席から68議席に躍進し、悲願だった初の単独過半数を確保した。緑をシンボルカラーとする蔡英文旋風が吹いた結果だ。この旋風が台湾に蘇生の力を与えてくれることになるのか。また、大陸から吹き下ろす寒風に負けてしまうことはないのか、まだ選挙の余熱で熱い台北からリポートする。(台北・池永達夫、写真も)

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台湾次期総統、対中傾斜是正へ戦略再構築を

 台湾の総統選挙で台湾独立を志向する最大野党・民主進歩党の蔡英文主席が、中国との融和路線を唱える与党・国民党の朱立倫主席を大差で破って勝利した。

 女性総統の誕生は台湾史上初めてだ。蔡主席は4年前に敗れた雪辱を果たした。

 「現状維持」訴えた蔡氏

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権力空白期の馬政権、混乱必至

 16日投開票された台湾総統選と立法委員(国会議員=113議席)選で今後4年間の台湾政局が民進党政権の復権を軸に大きな転機を迎えている。5月20日の蔡英文新総統就任式までの約4カ月間、馬英九政権は内閣総辞職による与野党連合の新組閣を行う可能性もあり、新政権スタートまでの権力空白期は不安定な政局となりかねない。 (深川耕治、写真も)  「台湾総統選と立法委員選挙の結果」

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台湾総統に蔡英文氏、中国依存脱却へ日台関係強化を

 台湾の総選挙は予想通りとはいえ民進党勝利で終わった。台湾人の良識を高く評価し、心からの祝辞を述べたい。しかし、蔡英文政権が直面せざるを得ない多種多様な内憂外患を自分の問題として真剣に考えることこそ、台湾を心から愛する者の務めだと考える。

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台湾の民進党独走、中国の強い政治メッセージも

2016 世界はどう動く-識者に聞く(11)

16日の立法委員(国会議員=113議席)選挙で民進党が過半数を獲得し、国民党が野党になった場合、日本と同様に野党不在の政治になる可能性もあるか。

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日台関係深化、中台関係の安定が前提に

2016 世界はどう動く-識者に聞く(10)

昨年11月7日、シンガポールで習近平中国国家主席と馬英九台湾総統が66年ぶりに中台トップ会談を行い、「92年コンセンサス」(一つの中国の原則)を改めて確認した。中国は「92年コンセンサス」の受け入れを台湾側との交流の前提条件としているが、独立志向の強い民進党は合意の存在を認めていないため、政権交代すればトップ会談が継続できるかは疑問となるのでは。

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台湾立法委員選、挙党一致の民進党過半数も

2016 世界はどう動く-識者に聞く(9)

16日投開票の総統選挙は民進党の蔡英文総統候補が圧勝する勢いだが、政局の焦点は同時に投開票される立法委員(国会議員=113議席)選挙で最大野党・民進党が過半数を獲得して安定政権となるかどうかに移ってきている。与党・国民党、民進党、親民党、時代力量、台湾団結連盟(台連)の議席数を見通すと、どうなるか。

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台湾総統選と中国、海峡安定が最優先の課題

2016 世界はどう動く-識者に聞く(8)

 1月16日投開票の台湾総統選挙、立法委員(国会議員=113議席)選挙では野党・民進党が優位に戦いを進めている。選挙の展望、中台関係に及ぼす影響などについて台湾の私立大学の名門、淡江大学の翁明賢国際事務戦略研究所所長に聞いた。 (聞き手=台北・深川耕治)

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民進党の女性総統誕生へ総力戦 台湾総統選2016

若者支持のミニ政党追い上げ 台湾立法委員選

 1月16日投開票の台湾総統選(任期4年、再選は2期まで可)と立法委員(国会議員)選(定数113)が告示され、12月19日から正式な選挙戦がスタートした。最大野党・民進党の蔡英文主席(59)、与党・国民党の朱立倫主席(54)、親民党の宋楚瑜主席(73)の3氏が終盤戦を展開している。

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蔡英文人形が人気! 台湾総統選

小政党「時代力量」の集会でも

 1月16日投開票の台湾総統選に向け、終盤戦に突入している台湾各地では、最大野党・民進党の総統候補である蔡英文党主席が支持率で独走状態を続け、選挙集会でも本人のゆるキャラ「小英人形(蔡英文人形)」や活動募金を集める「子豚の貯金箱」、関連グッズ類の売れ行きが上々だ。

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立法院も「一強二弱」 中台緊張リスク、日米協力強化を

ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選(5)  「一強二弱」と台湾メディアで報じられるほど、選挙序盤から野党・民進党公認候補、蔡英文主席は「一強」としての支持率が高く、二弱である国民党の朱立倫主席、親民党の宋楚瑜主席を寄せ付けない圧勝の勢いだ。最終盤で目立つのは第三勢力となったヒマワリ学生運動のリーダーたちが束ねるミニ政党「時代力量(時代の力)」が親民党より支持率が上昇している点だ。

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蔡氏、大陸との意思疎通約束

ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選(4)

 来月16日の総統選まで残り3週間を切り、事実上の終盤戦に入った選挙戦は、最大野党・民進党の蔡英文主席の圧倒的優勢は変わらず、テレビ局TVBSが20日発表した世論調査結果では、支持率は蔡氏が46%、与党・国民党の朱立倫主席が26%、野党・親民党の宋楚瑜主席が10%で後を追う「一強二弱」の形勢となっている。

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対中融和でも浮揚せず

ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選(3)

 2012年の前回総統選では約80万票差(馬英九氏689万票、蔡英文氏609万票)で馬英九氏に競り負け、昨年11月の統一地方選では新北市長選でも朱立倫氏(国民党主席)に惜敗した民進党の蔡英文総統候補(党主席)。敗北の教訓から地元密着に努めてきた。

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台湾の景気浮揚策に光

 台湾は馬英九政権の8年間で対中融和による景気浮揚策が経済成長目標より大幅に下回り、景気低迷が与党・国民党に不利に働いている。来月16日投開票の総統選では各候補は「環境に優しい産業育成」を打ち出し、原発に替わる自然エネルギー開発や未来産業、地元観光による復興を訴える。南部の台南市では日本統治時代の文化力を利用し、日系デパートだった林百貨店が昨年6月にリニューアルオープンして賑わいを見せ、高雄市では太陽光エネルギーなどの技術普及が超党派で評価されている。(台湾南部・台南、高雄=深川耕治、写真も)

 台南市中心部の目抜き通り、日本統治時代には「銀座通り」と呼ばれた末広町(当時)に昭和のレトロな近代建築として日本橋高島屋や日本橋三越のようなたたずまいで林百貨店は鉄骨6階建てビルとして建っている。夜はライトアップされ、多くの若者たちが夜景を三脚でカメラ撮影する姿が目立つ。

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民進党、地方首長押さえ優勢 国民党、人選不手際で分裂も

ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選(2)

 台湾では2010年の五大直轄市長選までは北部の台北市、新北市で国民党が勝利し、「北藍南緑(台湾北部は藍色の国民党、南部は緑色の民進党支持)」との従来の表現が通じた。しかし、昨年11月の統一地方選では台北市が無所属で民進党系の柯文哲市長となり、他の県・市長(知事に相当)ポストも民進党が躍進したことで来年1月16日投開票の総統選、立法委員選での得票見通しは一変している。  22ある県・市の首長は国民党が従来の15ポストを6に激減させた一方、最大野党・民進党は6から13に増やしたことで国民党の集票基盤だった地方都市の漁会(漁協)や農会(農協)などの地元組織で民進党支援の動きが加速しているのだ。

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台湾茶話会で平和の鐘響け 台北

呂秀蓮元副総統が呼びかけ平和大使集め1000人参加中国の外交圧力に文化人結束も

 独立志向の民進党が8年ぶりに政権に返り咲けば、初の女性総統が誕生し、中国政府は独立志向の動きに強い警戒感を持って圧力をかけ、注視する。とくに「中国は外交圧力を強める」と見て、5月に新政権が発足後、台湾と国交のある国が半減することを憂慮している。  台湾民主化のために月刊誌「美麗島」創刊に参加して5年半にわたって投獄された経験もあり、12月10日が世界人権デーだったこともあり、先月12日、台北市内で台湾内外の芸術家ら平和大使を招いて平和茶話会を開いた。

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