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[テロ] rss

メルケル独首相の「弁明」

 メルケル独首相はやはり凄い。40を超える質問を滞ることなく、ある時はクールに、ある時は簡明に答え、時にはしんみりとした思いを込めて説明していた。年1回開催される慣例のベルリン駐在記者たちの会見では、メルケル首相のクールさだけが目立った。記者たちが準備不足だったからではない。やはり答える側が1枚も2枚も上だったからだ。

 ドイツのバイエルン州で、今月18日ビュルツブルクで、そして22日にはミュンヘンで、24日にはアンスバッハで立て続けにテロ襲撃、銃乱射事件、自爆テロ事件が発生し、ドイツ国民は不安に陥っている(「ドイツで何が起きているのか?」7月26日参考)。

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フランス教会神父殺害テロ事件の衝撃

 フランス北部のサンテティエンヌ・デュルブレのローマ・カトリック教会で2人のイスラム過激派テロリストが神父(86)を含む5人を人質とするテロ事件が発生したが、2人は特殊部隊によって射殺された。フランス警察当局によれば、神父は首を切られ殺害されたほか、1人が重傷、他の3人は無事だったという。

 事件の報告受けたオランド大統領はカズヌーブ内相を連れて現地に飛び、「恥ずべきテロ事件だ」と激しく批判し、フランスは目下、イスラム過激テロ組織「イスラム国」(IS)と戦争状況にあると強調した。ヴァルス首相は「野蛮な行為だ」と、教会内の蛮行を激しく批判している。

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ドイツで何が起きているのか?

 ドイツで過去7日間(7月18日~24日)、銃乱射事件、難民(申請者)によるテロ、殺人事件が続けざまに起きている。先ず、時間の経過に従ってまとめる。

7月18日(月)

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独ミュンヘン銃乱射事件の「教訓」

 独南部バイエルン州ミュンヘン市内のオリンピア・ショッピングセンター(OEZ)周辺で22日午後発生した銃乱射事件には約2300人の警察官、それにドイツが誇る対テロ特殊部隊(GSG9)、それに隣国オーストリアから欧州一の特殊部隊といわれるコブラ部隊40人が動員された。犯行上空にはヘリコプターが旋回し、犯行現場を空から監視した。ドイツ犯罪史上でもまれにみる大規模な捜査網だ。

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世界を覆う仲間意識の功罪

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき

 英国民が国民投票で欧州連合(EU)離脱を選択し、欧州ばかりか広く世界にこれまでの枠組みが壊されることによる不安を広めた。わずか3週間後にはフランスの著名な観光地ニースで若者が大型トラックを武器にバスチーユ・デーを祝うために集まった人々を襲い、84人が死亡した。昨年11月のパリでの同時多発テロでは、さまざまな人種、宗教、国籍の130人が命を落とし、このテロを起こした犯人やその仲間たちが今年の3月にはブリュッセルの飛行場と地下鉄の駅でテロを起こした。

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なぜ17歳の少年がテロリストに?

 ドイツ南部のビュルツブルクで18日午後9時ごろ、アフガニスタン出身の17歳の難民申請者の少年が乗っていた電車の中で旅客に斧とナイフで襲い掛かり、5人に重軽傷を負わせるという事件が起きた。犯行後、電車から降りて逃げるところを駆け付けた特殊部隊員に射殺された。少年の犯行動機、背景などは不明。目撃者によると、少年は犯行時に「神は偉大なり」(アラー・アクバル)と叫んでいたという。

 バイエルン州のヨハヒム・ヘルマン内相が19日明らかにしたところによると、少年の部屋から手書きのイスラム過激派組織「イスラム国」(IS)の旗が見つかったという。少年は1年前に難民としてドイツに来た。保護者はいなかった。

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無差別テロの脅威続くフランス、聖戦思想拡大抑えきれぬ政府

 革命記念日を祝うフランス南部ニースで起きた大型トラックによる大量殺戮(さつりく)テロは、フランスが依然、テロの脅威にさらされていることを思い知らされる事件だった。イラクやシリアの紛争地域に外国人として最も多くの聖戦主義過激派を送り込むフランスでは、国内での聖戦思想拡大を抑え切れずにいる。(安倍雅信)

 事件は、フランス南部ニースの市中心部のプロムナード・デ・ザングレの遊歩道付近で、革命記念日の14日午後10時40分頃に発生した。花火大会の終了時刻、多くの群衆であふれる現場に大型トラックが突っ込み、暴走し、少なくとも84人の命を奪った。

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テロとの戦いは今後10年間は続く

 フランスの著名な社会学者、ファラード・コスロカバー(Farhad Khosrokhavar)教授は独週刊誌シュピーゲルとのインタビューに答え、「犯人(31)がイスラム過激派テロリストか、精神的病の持ち主か目下不明だ。フランスのオランド大統領が早い段階でテロと断言したのには驚いた。犯人はトラクターをそのテロの道具として利用したが、イスラム過激派組織『イスラム国』(IS)が既に提案していたやり方だ。その意味で、犯人とISのつながりが考えられる。その一方、犯人は簡単な鉄砲だけしか所持していなかった。彼がテログループと接触していたら、機関銃などを簡単に入手できたはずだ」と指摘、犯人がテログループとは関係がない一匹狼的な存在、ローンウルフで精神的病にあった人間の可能性が排除できないという。

 同氏によれば、ニースはパリに次いでイスラム過激派が多くいる。ニースには治安関係者が名前を握っている過激派だけでも60人はいる。シリア内戦から帰国したイスラム過激派も多数という。

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フランスのニースでラック突入、欧州は連携してテロ対策を

 フランス南部のニースで、フランス革命記念日を祝う花火を見物していた人の列にトラックが突っ込み、80人以上が死亡、200人以上が負傷した。

 犠牲者には子供も含まれる。無辜(むこ)の市民の命を奪うテロは決して許されない。

子供含む80人超が犠牲に

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オバマ氏の控えめで限定的な戦略を利用するイスラム国

 国防総省の情報機関のトップだったマイケル・フリン退役陸軍中将は、「過激なイスラム主義」との戦いを主張したためオバマ大統領に解任された。フリン氏は13日、「イスラム国」(IS)は世界中に足跡を残し、イラクから過激派を放逐しても、これらを消滅させることはできないと語った。

 オバマ政権はこの数週間、イラクで支配地の奪還が進んでいるのは、イスラム国が劣勢に立っているためであり、窮地を脱しようと世界中の標的を攻撃していると考えているが、フリン氏の見方は、オバマ政権の説明とは大きく食い違っている。

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モスル奪還支援へ560人を追加派兵-米国防長官

 米兵数百人が今後数週間内にイラクに向かう。「イスラム国」(IS)のイラクの首都モスルの年内奪還を目指すイラク政府の作戦を支援するためだ。年内奪還はオバマ大統領が設定した目標だが、テロ組織との戦いで勝利が続いているものの、実現は遠のいている。

 カーター国防長官は、イラク首都への電撃訪問で11日、560人の米兵を派遣することを表明した。一方でイラク政府軍は、モスル奪還への準備を進めている。モスルはイラク第2の都市で、イスラム国のイラクでの事実上の首都になっている。

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ダッカ・テロ事件を受け「コーラン」一節の暗誦を安易に勧める新潮

 日本人7人を含む20人が犠牲となったダッカ・テロ事件。なぜ日本人が狙われ、殺されたのか、いまだに犯行の動機がはっきりしていない。「イスラム国」(IS)の「バングラデシュ支部」を名乗る組織が実行犯の顔写真を公開しているが、バングラ政府はISの犯行でなく、国内過激組織によるものだとの見解を出している。

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ダッカ・テロで不公正の解消など若者過激化阻止への方策欠く現地紙

 バングラデシュで日本人7人を含む20人が殺害される大規模テロが発生、衝撃を呼んだ。地元紙は、「イスラム国」(IS)の国内の存在を認めず、野党勢力への締め付けを強めてきたハシナ政権を非難する声が強い。だが、テロが発生するたびに指摘される貧困や社会的腐敗、イスラム過激思想など、若者を過激化させる原因にまでは触れられないのが実情だ。

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欧州、中東、北米、アジアで拡大するイスラム国

 国務省の安全保障に関する報告によると、「イスラム国」(IS)が、テロ組織から支配領域を持つ統治機関に変わってから2年、欧州、中東、北アフリカ、アジアの7つの地域へと新たにその領域を拡大しようとしている。

 海外安全対策協議会の報告は「(イスラム国は)シリアとイラクで基盤を築き、数多くの国に州として名前を付ける以外に、この(7カ)国で作戦を実行し、行動する能力を高めていることが明らかになった」と指摘している。この協議会は、国務省内の機関で、海外で活動する米企業に安全のための支援を提供している。

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バングラデシュの首都ダッカで日本人7人を…

 バングラデシュの首都ダッカで日本人7人を含む人質20人が犠牲になったテロ事件の衝撃が収まらないうちに、今度は米国ダラスで惨劇が起きた。黒人射殺事件に抗議するデモ中、警備中の警官が狙撃を受け5人が死亡、容疑者1人も死亡した。

 世界の各地で相次いでテロや銃撃事件が起きるのを見て、いったいどうなっているのだろう、何かタガが外れてしまったのではないか、と暗澹(あんたん)たる気分になる人もいるだろう。

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テロとの戦い、情報機関設置など態勢づくりの必要説く産経と小紙

 朝日「断じて許すことのできない卑劣な凶行である」(4日)。毎日「もはや日本人がどこでテロに巻き込まれてもおかしくない」(5日)、「卑劣極まりない犯行と言うしかない」(3日)、「罪もない人々を無差別に殺傷する非道な手口に、改めて強い怒りを覚える」(6月30日)。読売「卑劣なテロである」(3日)、「空の玄関口を狙った卑劣な犯行である。断じて許されない」(2日)。日経「外国人を狙った卑劣な犯行である」(3日)。産経「非道なテロへの怒りを抑え切れない」(5日)、「どんな理由があれ、恐怖と暴力に訴えるテロ行為は許すことができない」(3日)、「卑劣なテロは、いかなる理由があっても断じて許されない」(6月30日)。小紙「痛恨の極みである」(4日)、「卑劣なテロは、決して許されない」(1日)――。

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「私は北朝鮮人だ」と答えた時

 ダッカのレストラン襲撃テロ事件で一人の男性が「私は日本人だ。撃たないでくれ」と叫んだという。同テロ事件で7人の日本人を含む20人がイスラム過激派テログループの犠牲となった。

 このニュースを読んだ時、冷戦時代の事を思い出した。旧東欧共産圏に入り取材していた約30年前の話だ。タクシーなどを利用すると、運転手は必ずといっていいほど、「日本人だろう」と聞いてきた。最初の時は相手の狙いが分からなかったこともあって「ああそうだよ」と気楽に答えていた。すると運転手は笑みを見せて「チェンジしないか。レートはいいよ」と声をかけてくる。

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決行された断食月のISテロ

東京国際大学名誉教授 渥美 堅持

 イスラーム世界は6月6日の新月から7月7日の新月までの30日間、イスラーム歴9月のラマダン月(断食月)に入っていた。断食月は平和に過ごすことがアッラーによって命じられ、戦争状態の一時停止ばかりか日常生活においても争いごとを避けることが奨励されている。ムスリム、ムスリマは平和な暮らしを楽しむことを心がけ、クラーン(コーラン)を朗誦してアッラーの心に親しむ一方、家族一同で食事を楽しみ、団らんを謳歌することが良い教徒であると教示されている。

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イスラム過激派テロ組織の本性

 修道女マザー・テレサは「愛の反対は憎悪ではなく無関心です」と述べたが、イスラム過激派テロ組織は「愛」の集団ではないが、「無関心」でもないのだ。彼らは異教徒を探し出して、それを見出すと、アラーの名で抹殺していく。イスラム教の経典コーランの一節を暗唱させ、コーランを知らない人間を見つけると殺害したダッカ・テロ事件のテロリストはそれに該当する。問題は、彼らは異教徒のわれわれに対し異常と思われるほどの関心を注いでいるという事実だ。

 イスラム過激派テロ組織を「愛の集団」と誤解する人はいないだろう。だから、ここでは彼らがなぜ無関心でないのかについて考えてみたい。他者、隣人への無関心が席巻している欧米社会で他者に関心を注ぐ存在が出現し、現代、世界に挑戦してきているのだ。

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ダッカ襲撃テロ、秘密情報収集機関の創設を

 バングラデシュの首都ダッカでのテロで日本人7人が犠牲になった。現地での経済開発に協力している要員であり、痛恨の極みである。

 だが、これで国際平和確立のための活動や発展途上国への開発協力を尻込みすれば、テロリストの思うつぼである。

日本人7人が犠牲に

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2013年、アルジェリア東部で起きた天然ガス…

 2013年、アルジェリア東部で起きた天然ガス関連施設襲撃事件で日本人10人が犠牲になり、日本人に大きな衝撃を与えた。ただし、あの時はまだ、邦人が巻き添えにされた、という感があった。

 しかし、バングラデシュの首都ダッカで7邦人の死亡が確認された今回のテロ事件では、犯行主体は違うが、日本人もテロの標的となり得るという認識が欠かせなくなったという印象が強い。テロとの戦いはますます厳しいものになってきた。

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トルコ、空港テロ受けイスラム国攻撃に本腰か

 トルコは長年、米国の支援の下で行われている「イスラム国」(IS)への軍事行動であいまいな態度を取ってきたが、今後は態度を変える可能性がある。

 28日にイスタンブール最大の空港で起きた3件の自爆テロの実行犯は、捜査が進むにつれてイスラム国の活動家だった可能性が強まってきた。トルコのエルドアン大統領は事件を受けて、シリアとイラクを拠点とする過激組織との戦いへ軍隊の本格投入を迫られている。

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トルコ空港テロ、国際社会は連携し対策強化を

 トルコ・イスタンブールのアタチュルク国際空港で大きな爆発と銃撃が起き、40人以上が死亡した。

 無辜(むこ)の人々を無差別に殺傷する卑劣なテロは、決して許されない。

 「イスラム国」の犯行か

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