ワシントン・タイムズ・ジャパン

[タリバン] rss

駐米大使になったアフガン女性

米コラムニスト デービッド・イグナチウス

 米国は、感謝祭を迎え、お祭り気分だが、困難の中にいる人々のことにも思いをはせてみたい。アデラ・ラズという名のアフガニスタン人女性がいる。

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「聖戦」志向せぬタリバン 支援と圧力で「理性化」を

特別編集委員・藤橋 進

 アフガニスタンとの国境の町、ウズベキスタンのテルメズ近郊には、カラ・テパなど古代の仏教遺跡が多数ある。遺跡のすぐ近くを国境のアムダリア川が流れ、川に沿ってフェンスが続いている。その方向にカメラを向けた時、同行のガイドから「危ないですよ。銃撃されるかもしれません」とたしなめられた。

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ウズベクが積極関与 ーアフガン情勢

中央アジアコーカサス研究所長 田中哲二

 ウズベキスタンは、2016年ごろからアフガンに影響力のある中国・ロシア・インド・パキスタン、それにアフガンと国境を接するタジキスタン、トルクメニスタンなどと共に、米軍の撤退を織り込んだ上でタリバンとの接触を始めていた。

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アフガンの奇妙な光景 文化の虐殺犯が番人に?

 イスラム過激派のタリバンに再支配されたアフガニスタンは、経済・人道危機克服が当面の最重大課題だが、「文化危機」の今後も心配だ。今それに関し、最も奇妙で皮肉な光景が伝えられている。タリバン兵たちがバーミヤン遺跡を警備、防護している!

 首をひねりたくなる。2001年、国際社会の悲鳴をあざ笑う様に同遺跡のシンボル、巨大な石仏2体(高さ55㍍と 38㍍)を爆破したのは、旧タリバン政権だ。

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アフガンの失態とミッドウェイ作戦

東洋大学名誉教授 西川 佳秀

 去る8月、日本政府はガニ政権が崩壊したアフガニスタンの在留邦人らを国外に退避させるため自衛隊機を派遣したが、運び出せたのは邦人1人と米軍から依頼された現地人14人だけだった。

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学校通えず、窮状訴え 女子生徒「悲しみと怒り」-アフガン

 イスラム主義組織タリバンが暫定政権を発足させたアフガニスタンで、タリバンの方針により中等教育学校から女性教員や女子生徒が排除されるようになってから17日で1カ月。首都カブール西部に住む女子生徒アメナさん(16)は「勉強をしたいし、友達にも会いたい。タリバンが(実権掌握のために)カブールに来てから、深い悲しみと怒りを覚える」と窮状を訴えた。

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中国との関係強めるタリバン

日本対外文化協会理事 中澤 孝之

 イスラム主義武装勢力タリバンが駐留米軍の撤退に乗じてアフガニスタンの首都カブールを8月15日に再び制圧し、民主的文民政権を崩壊させて、9月15日で1カ月が過ぎた。

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パキスタンはタリバン承認へ「孤軍奮闘」

「育ての親」、国際社会に支援訴え

 アフガニスタンを掌握したイスラム主義組織タリバンに対し、パキスタンが率先して「支援の輪」を広げようとしている。民主政権を武力で崩壊させ、恐怖政治を再び導入しかねないタリバンの暫定政権承認に国際社会が二の足を踏む中、「タリバンの育ての親」と言われる隣国が「孤軍奮闘」している形だ。

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アフガン政府軍崩壊とタリバン新政権

国際関係アナリスト 松本利秋氏に聞く

 これまで米国から総額850億ドル(約9兆3000億円)もの武器供与を受け、数で圧倒していたはずのアフガニスタン政府軍が反政府勢力タリバンの軍門に下った。なぜ、そういう事態になったのか。また、タリバン政権が入手した武器で、海外流出が懸念されるのは何か。現地に足を運び、独自のネットワークを持つ国際関係アナリスト・松本利秋氏に聞いた。(聞き手=池永達夫)

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強硬路線「ハッカニ派」の影響力拡大 アフガン

 アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンの暫定政権で、タリバンの一派「ハッカニ・ネットワーク」(ハッカニ派)が存在感を高めている。かつてアフガン駐留米軍に執拗(しつよう)な攻撃を仕掛け、対米和平交渉を主導した穏健派と一線を画した最強硬派。話し合いに主軸を置く穏健派の力をそぐ形で、じわりと組織内で権勢を拡大させつつある。

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アフガン新政権と日本の対応

拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ

 この約1カ月、世間の注目を浴びるのはアフガニスタン問題、特にタリバン政権の成り行きと、菅首相の予想外の総裁選不出馬宣言から発した政治的混乱である。アフガンにおけるタリバンの自分たちの伝統文化や宗教に基づく国家建設を目指す行為に対して、個人的には賛同している。ただ、その目的達成の手法に関しては納得いかない面もある。

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アフガン自衛隊派遣、活動妨げる平和憲法の呪縛

《 記 者 の 視 点 》

 菅義偉首相が今月3日、自民党本部で開かれた臨時役員会で総裁選不出馬を表明し、自民党は一気に新総裁(次期首相)選びに動きだした。野党側も埋没を恐れて、衆院選公約の発表や「共通政策」締結などをアピールしている。

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タリバン政権にインド危機感

 アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが権力を掌握し、暫定政権を発足させたことに、南アジアの大国インドが神経をとがらせている。タリバンの「後ろ盾」とされる隣国パキスタンとアフガンの国境地帯には多くの武装勢力が拠点を置いており、タリバンがこれらの組織の活動を傍観した場合、「テロがインドに波及すると懸念を強めている」(インド紙)ためだ。

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アフガン撤退はバイデン大統領の英断

エルドリッヂ研究所代表 政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ

 筆者ほどバイデン米大統領を批判する人はいないだろう。ただ、アフガニスタンへの介入を終焉(しゅうえん)させ、撤退を実施した同氏を評価したい。もちろん、多少の混乱があって、犠牲者も出た上、より速やかな撤収ができたことを差し引いても、一定の評価ができる。

権利・義務放棄した議会

 読者にとって意外かもしれないが、それなりの理由はある。

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アフガン・カブール制圧1カ月、強権支配 徐々に復活

 アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが駐留米軍の撤収に乗じ、首都カブールを再び制圧してから15日で1カ月。タリバンは当初、崩壊した民主政権関係者や外国への協力者を含む全国民への「恩赦」を強調した。しかし旧タリバン政権を思わせる強権支配を徐々に復活させつつあり、市民の間には恐怖が広がっている。

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「帝国の墓場」アフガニスタン

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生

 新冷戦といわれる時代の米中角逐は、バイデン米大統領により、同盟国を巻き込んだ対立の構造となってきた。現に中国もワクチン外交を展開しながら、ロシア軍との共同演習など接近を強め、8月には初の西部国境付近で中露共同訓練を大規模に実施していた。

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協力者を置き去りに、アフガン大失態の衝撃

 イスラム主義組織タリバンが実権を掌握したアフガニスタンから、日本政府が退避対象としていたアフガン人2家族10人が自力で陸路、隣国パキスタンに退避したという。12日夜にまず国際協力機構(JICA)職員とその家族4人が民間機で成田空港に到着した。

 アフガンには日本政府に対し出国を希望し、政府が派遣した自衛隊機に乗り込もうとした大使館やJICAなどの現地人スタッフとその家族ら約500人が残っている。

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タリバンの背後に中国の影 わずか3日でクーデター成功

 こんにちは、元・中国人、現・日本人の漫画家の孫向文です。

 8月15日、日本の終戦記念日に、世界中から注目された事件がありました。テロ組織・タリバンが、アフガニスタンの政権を掌握した出来事です。しかし、日本の主要メディアは、「暴力革命」「クーデター」や「中国」などの言葉を使わず、「真実」を報道しませんでした。

 実はこの事件の背後に中国が潜んでいる、という情報が届きました。

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アフガンのレアアース 中国食指、獲得優位に

 米国がアフガニスタンから撤収し、タリバンが支配を固める一方で、中国は、アフガンのレアアース(希土類)獲得で有利な立場に立っている。米バイデン政権は経済・気候変動対策で、発電、運輸の改革、半導体産業の再建を目指しているが、どれも膨大な量の鉱物資源を必要とし、資源をめぐる対中依存が高まるのではないかと専門家は指摘する。

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二正面作戦を強いられる中国

■アメリカ軍、イスラム国を攻撃

 イギリス空母打撃群が日本付近に来ると、事実上のアメリカ・イギリス・オランダ・日本の連合軍が生まれた。それに対して中国には、ロシア軍・イラン軍は来ていない。隣国にロシア軍がいるのだが、人民解放軍と連合する動きが無い。

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アフガン輸送作戦と米韓同盟

 8月末、アフガニスタン駐留米軍の撤退が終了した。  米国にとってアフガンは死活的な国益(vital national interest)を左右する同盟国ではないので、泥沼から足を抜いたわけだ。

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失墜した大統領の威信 発言と現実、全てが真逆

《 記 者 の 視 点 》

 バイデン米大統領は7月8日の記者会見で、アフガニスタンからの米軍撤収について、確かにこう言っていた。

 「(イスラム主義組織)タリバンが全土を支配する可能性は極めて低い」

 「米大使館の屋上から(ヘリで)人々が運び出されるのを目にする状況にはならないだろう」

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日本にとってのアフガン敗戦を総括せよ!

 米国がアフガニスタン戦争で事実上敗戦し、バイデン大統領がその撤退を正当化することは米国の勝手だ。しかし、このアフガニスタン敗戦の日本にとっての意味は別途検証する必要がある。日本政府は、9.11後のアフガニスタンに多額の血税をつぎ込んできており、納税者がその責任を問うことは当然だ。

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