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「命ある限り真実を後世に」 最愛の妻亡くした元消防隊長

気仙沼市

気仙沼市・佐藤さんの「3月11日」

 「おかあさん、あれから10年経(た)ったよ」――。11日朝、宮城県気仙沼市の小泉海岸に、震災語り部の佐藤誠悦(せいえつ)さん(68)の姿があった。東日本大震災の発生時、同市の消防署指揮隊長だった佐藤さんは震災による火災の消火活動を終えた後、最愛の妻・厚子さん(享年58)が行方不明であることを知らされた。

 これまで雨の日も雪の日も、厚子さんが発見された小泉海岸で毎日手を合わせてきた。「あの日」から10年となった日、夫・消防士・語り部として何を思うのか。佐藤さんの一日を追った。(辻本奈緒子、写真も)

 海岸の堤防から数十㍍手前、厚子さんが発見された場所には印を付けてある。「助けてやれなくてごめんな」と毎日語り掛けてきた。人命救助のプロでありながら、妻を救えなかった自責の念は癒えることがない。


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