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国家主権意識が希薄な日本

ナショナリズム再考

九州大学教授・施 光恒氏

ハゾニー氏は、欧州諸国が安全保障を米国に依存することで国家の独立や主権の意識が希薄化していると指摘しているが、これは日本にもぴったり当てはまる。

 全くその通りだ。尖閣諸島問題では、日本の保守と呼ばれる政治家でさえも、米国は尖閣を守ってくれるのかという話ばかりだ。自分たちで守ろう、自主防衛力を蓄えていこうという議論がほとんどない。これは由々しきことだ。国家の安全を自分の問題として考えることができなければ、独立や自立は守れない。

日本の政治指導者は本書から何を学ぶべきか。

 グローバリズムは帝国主義の一種であると認識してもらいたい。繰り返しになるが、グローバリズムの反対概念は鎖国や孤立主義ではなく、国際主義だ。グローバル化路線は早晩行き詰まる。本書を通じ、ポスト・グローバル化の日本の針路を広い視点から考えられるようになってほしい。


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