ワシントン・タイムズ・ジャパン

④中学卒業時の寄せ書き

《日本経営者同友会会長 下地常雄回想録 (第2部)》

 中学校の成績は人に見せられたものではなかった。それでも体育は例外だった。教室ではしょぼくれていた私も、運動着に着替えての体育の時間は俄然、張り切った。

 自分でいうのもなんだけれども、体育の時間だけはヒーローだった。

級友と一緒の少年時代(右)

級友と一緒の少年時代(右)

 中学校の同窓生が寄せ書きをしてくれたノートにも、運動能力の高さを一様に評価してくれている。「テニス、卓球、バスケット、マット、学校では何でもこなしたスポーツマン」(池田)「いつも朗らかでスラリとのびた足、美しい体つきはなんだか裕次郎を思わせるよう。あなたは将来、立派なスポーツマンになれるでしょう」(高原)

 中には「君のスポーツマンらしい、柔らかいその身体、君は第8回東京オリンピックに出場して、そうとうな成績をあげられる気がする」(友利)とか「64年の東京オリンピックでの活躍を祈る」といった異様な惚れ込みぶりのものまであった。

 「さすがにベタ誉めに過ぎるが、これには運動能力の高さを悪いことに使うなとの戒めが込められた言葉だと受け止めた。

 寄せ書きの中で性格に言及しているのは、「いつもニコニコしていた常雄君。君の顔を見れば、僕までも朗らになるよ」(宮里)とか、「いつも会うたびに笑わせてくれた。僕も君の性格を少しでも見習いたい」といったものもある。

 故郷というのは母親の存在が大きいが、同級生の存在も同じくらい大切だ。今でも少年時代の友達やクラスメイトとは交流が続いている。

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