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北の密輸網を放置する日本

古川勝久氏

国連北朝鮮制裁委員会元専門家パネル委員 古川勝久氏(下)

国連安全保障理事会北朝鮮制裁委員会の専門家パネルが最近、年次報告書を公表したが、注目点は。

 深刻な制裁逃れの手法として主に3分野ある。一つは、海運・企業ネットワークを用いた密輸の巧妙化。二つ目は、世界規模の資金洗浄の継続。三つ目は、サイバー攻撃による巨額の外貨奪取だ。一度のサイバー攻撃で約90億円を強奪した事件もある。北朝鮮には合法的な外貨獲得手段がほとんど残されておらず、犯罪による外貨獲得を深化させている。

北朝鮮はどのように制裁を逃れているのか。

 昨年インドネシア沖で摘発された北朝鮮による石炭密輸未遂事件では、インドネシア、ロシア、韓国、香港の企業が関与していた。密輸ルート上の国の数を増やし、隠蔽(いんぺい)の層を厚くしている。対する国際社会は協力体制が不十分で、北朝鮮はその間隙を突く。


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