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自民・希望・維新で三分の二議席突破、二大政党への道が開いた

 衆議院選の各党の獲得議席数である。

自民党 282議席
公明党 29議席 
希望の党 48議席
日本維新の会10議席
立憲民主党は54議席
共産党12議席
社民党 1議席
無所属23議席

 衆議院選挙でマスコミは自民党が絶対過半数の260議席を超えたことと、公明党と合わせると三分の二議席を超えたこと、そして、立憲民主党が躍進して野党第一党になり、希望の党が衰退したことに注目している。
 しかし、今回の衆議院選で最も注目するべきものは保守と左翼が混在していた民進党が希望の党と立憲民主党に分裂したことによって、保守政党と左翼政党に二分したことだ。

保守政党・・・自民党、希望の党、維新の会
左翼政党・・・共産党、社民党、立憲民主党
※公明党は創価学会が支援している宗教政党だから純粋な保守政党とはいえない。

 保守政党の合計議席数は340議席で軽く三分の二議席を超えている。
左翼政党の合計は67議席である。
 保守対左翼は340対67であり、保守が圧倒している。政権側にくっつく公明党も保守政党が圧倒しているから保守側になるだろう。すると保守政党は公明党を加えて369議席になる。左翼政党より300議席も多い。
 369議席を保守政党は維持し、保守政党同士で369議席を奪い合えばいい。そして、保守政党による二大政党時代を築けばいい。

 希望の党の議席が57議席から9議席減らして47議席に失速したことよりも、保守政党が47議席増えたことを注目するべきである。
 立憲民主党は15議席から54議席に躍進したが、たった54議席である。清家河東になるにはほど遠い議席である。
枝野代表は立憲民主党は右でもない左でもない中道の政党であることを強調した。
「政治は数ではない。いかにみなさんの声に寄り添うことができるかだ。その原点に返った政治を進めていきたい」
「皆さんが主役の本当の民主主義の第1歩を、一緒に踏み出していただけませんか。私にはあなたの力が必要です」
と枝野代表は共謀罪反対、憲法改正反対、安保法案反対、共産党との共闘の政治的な発言を控えて、民主主義を強調する演説をするようになった。これでは国民は立憲民主党が民主政党であるというイメージを持ってしまう。民主主義政党であると勘違いして立憲民主党に投票した国民は多いだろう。
 民主主義ではないのに国民の支持を得るために民主主義を強調するのが左翼の共産党であるし社民党である。社民党は社会民主党と民主主義を名乗っている。しかし、民主主義ではない社会主義の左翼である。共産党や社民党が民主主義政党ではなく左翼政党であるのは年月が経てば経つほど国民は知るようになり支持をしなくなる。

 立憲民主党の本性が表面化するのは国会が始まってからである。本性を国民が分かるようになれば次第に立憲民主党支持は減っていくだろう。社民党のように。

 希望の党が9議席減らしたことから小池代表の責任を追及し、希望の党の衰退、分解を予測するマスコミは多いが共産党が希望の党と同じように9議席減らして、21議席から半分の12議席なったことを問題にするマスコミはない。小池代表よりも志位委員長のほうが責任は大きい。しかし、誰も志位委員長の責任を追及しないのである。変である。まあそれがマスコミであるのかもしれない。

 共産党の議席激減の原因は立憲民主党にある。共産党は立憲民主党との共闘を優先して立憲民主党が立候補した選挙区には候補者を出さなかった。共産党は小選挙区で当選する候補者はほとんど居ない。沖縄一区の赤嶺候補が小選挙区で当選したが、彼以外はみんな比例当選である。
 ところが立憲民主党が立候補した選挙区には候補者を出さなかったので、比例票も立憲民主党に流れたのである。そのために共産党の比例当選は半減したのである。共産党の当選者が半減したのは立憲民主党との共闘を優先させたのが原因だったのだ。

 立憲民主党は共産党に恩ができたのである。これからの共産党は立憲民主党への共闘の要求をますます強めていくだろう。共産党に恩のある枝野代表は共産党の要求を断ることができない。共産党の要求を飲まなくてはならない状況になった。立憲民主党と共産党の共闘はますます強くなるだろう。

 枝野代表が右でもない左でもない「民主主義」を強調し、中道の政治をやろうとしても、共産党と共闘する立憲民主党の左傾化は避けることができない。旧社会党より左傾化していくだろう。
共産党は社会主義国家を目指した左翼政党であることは周知のことであるから、日本の政党は共産党と共闘することを避けていた。旧社会党も共産党との共闘を避けていた非共産党政党であった。自民党は旧社会党と共闘したが共産党と共闘したことは一度もない。
旧社会党でさえ共産党との共闘は避けていたのに立憲民主党は共産党と共闘したのである。立憲民主党は旧社会党より左の傾向が強いということである。

 15議席から54議席へと飛躍したから、これからも立憲民主党の議席がどんどん伸びて政権党になると予測する人が居るかも知れないが、それはあり得ないことである。共産党と共闘した立憲民主党がたどるのは社民党と同じ衰退の道である。

 希望の党も前途多難である。小池代表は東京都政に専念しなければならない。希望の党は民進党から入党した議員がほとんどを占めるが、民進党のリーダーは無所属で立候補したから希望の党には有能なリーダーが居ない。
 前原代表は民進党の代表を辞めて希望の党に参加するだろうが、彼だけではリーダー不足である。リーダー格である無所属の前民進党議員の中の保守政治家を希望の党に加入できるか否かはこれからの希望の党の将来を左右する。

 希望の党がしっかりすれば、将来は自民党から希望の党へ移る議員も出てくるだろう。

 東京都議選のように自民党支持が激減した代わりに都民ファート支持が激増したように、国会でも希望の党が都民ファーストのようになれる政党になってほしい。二大政党を目指した保守政治家が希望の党に入党していけば二大政党が実現するだろう。
 これから紆余曲折を辿るだろうが、希望の党の成長にしか二大政党の可能性は生まれない。


「沖縄に内なる民主主義はあるか」より転載
http://hijai.ti-da.net/

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