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新風自民党のさらなる拡大が都政を救う

 都民だけでなく日本国身の期待をも背負いつつある小池都政だが、その運営に大きな影響を与えるのが、今夏の都議会議員選挙である。様々な報道で伝えられるように小池都知事と都議会自民党の関係は決して良好とは言えない。軋轢は、都知事選挙で小池氏が立候補を表明していたにも関わらず都議会自民党が増田寛也氏を候補に担いだ事に端を発するが、その後小池氏が予算の議員復活枠を廃止した時点で、両者の和解の道はほとんど消えた。

 議員復活枠とは、一度切られた予算を自民党が再度知事に要望して認められるという恒例行事だが、実際には何が復活予算に盛り込まれるかという筋書きはおおよそ決まっている。2016年予算の例を取るならば、私立学校への補助金や商店街の復興予算などがそれに充てられた。役人が作る予算原案の段階で一度削除しておき、慌てた業界団体が都議会自民党に予算復活の要望書を出す。その要望書を持って都議会自民党の幹部が知事に元に行き、一度削除された予算が復活し、自民党議員の顔が立つという茶番劇だ。その茶番劇に使われる予算額は約200億円。都議会自民党が他党に比較していかに大きなアドバンテージをもらってきたが解る。

 その200億円の復活予算を小池都知事はいきなり断ち切ったのだから、小池都知事と都議会自民党の手打ちはこれでなくなったと見るのが常識だ。しかし、政治の世界には常識を破る人達が登場するものである。なんと都議会自民党を飛び出しながら「自民党」を名乗り、小池知事と連携する都議会議員が登場したのだ。

大場康宣(世田谷選出)、山内晃(品川選出)、木村基成(小金井選出)の3氏は「新風自民党」という会派を結成し、小池知事もすぐに歓迎する意向を示した。わずか3名の小さな会派ではあるが、私は、この会派の伸長が小池都政のスムーズな運営には不可欠なのではないかと考えている。小池人気は凄まじく民進党や共産党も知事との連携を模索しているが、これまでの彼女の政治姿勢からして、彼らと連携するためには大きな方針変更が必要だろう。逆に言えば、小池氏の個性がしっかりと出せる都政運営には、保守中道で議会の過半数を抑える必要がある。

都議会議員定数は127名で過半数は64名だ。現在、57名の最大勢力自民党が次の選挙で議席を減らすのは確実と思われるが、それでも64名の壁は大きい。小池塾から30名程度の立候補があり全員当選しても、このままでは民進党や共産党など左翼勢力の賛同を得ないと都議会が運営できない可能性がある。

だが、左翼勢力と妥協した途端に国民の小池氏を見る目は一転するだろう。それを阻止するおそらくただ一つの道が、「新風自民党」の拡大なのだ。選挙当日と言わず、落選を恐れた自民党都議達が雪崩をうって党派替えをしないかと期待しているのだが「一寸先は闇」の政界の事、まだまだどう動くかは分からない。今年も引き続き都政をウォッチしていきたい。

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