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特定秘密保護法案審議の総括

櫻田 淳

紛糾は与党側の不手際

東洋学園大学教授 櫻田 淳

 12月6日深夜、特定秘密保護法案は、参議院本会議で可決、成立した。この法案への賛否の姿勢は、大別して次の三つしかなかった.

 ①秘密保護法制は要る。拠って、賛成。

 ②秘密保護法制は要る。だが、現在、審議中の法案は欠陥が多い。因って、反対。

 ③秘密保護法制は要らない。拠って、反対。

 筆者は、①の立場で論陣を張っていた。安全保障上、秘密保護法制の不在を放置するわけにはいかないとすれば、特定秘密保護法案は、諸々の不備はあっても通すことが大事であろうという判断のゆえである。

 佐々淳行(元内閣安全保障室長)は、この法案を、「秘密保全のための厳格な法律がないために日本が外国から信頼されていない現状を是正するための『必要悪』」と評しているけれども、それが常識的な解釈というものであろう。しかも、この種の法案は、「政権の体力」がある時でしか提案できないのも、事実なのである。


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