ワシントン・タイムズ・ジャパン

疑似政権交代、甘利明はトロイの木馬か用心棒か

髙橋 利行

 「後ろ盾」という存在は有り難いが、得てして鬱陶(うっとう)しい。首根っこを掴(つか)まれている弱みもある。宰相・岸田文雄にとっては安倍晋三、麻生太郎が「後ろ盾」である。この実力者が率いる派閥が支援に回ってくれた御蔭(おかげ)で夢にまで見た宰相の御鉢が回ってきた。菅義偉は政権の生みの親である二階俊博の恩を仇で返したことで刺し違えを食らっている。

 わが宰相殿は、この下剋上を目の当たりにしただけに性急な真似はしない。忍耐強さは岸田文雄の持ち味である。かの佐藤栄作は「待ちの政治」を得意としたし竹下登も「熟柿戦法」で売った。項羽と劉邦ではないが、武勇も大事だが、悪罵(あくば)に耐え抜く力、有能な側近を集める人柄も帝王学の一つなのである。


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