ワシントン・タイムズ・ジャパン

「立・共に危機感」 甘利幹事長、「選択肢つくれた」枝野代表

 14日に衆院が解散され、与野党は一斉に総選挙に向かって動き始めた。公示日を前に、各党幹部が時事通信社などのインタビューに応じた。

「立・共」協力に危機感
甘利明自民党幹事長

インタビューに答える自民党の甘利明幹事長=15日午後、東京・永田町の同党本部

インタビューに答える自民党の甘利明幹事長=15日午後、東京・永田町の同党本部

衆院選の最大の争点は。

 衆院選は政権選択選挙だ。今回はこれに加え、体制選択選挙になる。立憲民主党と共産党が小選挙区候補者の一本化の調整を行った。自民、公明両党による自由と民主主義を基本とする体制か、日本の政治史上初めて共産主義が政権に入る体制を選択するかだ。(立民、共産両党が勝利すれば)政治理念(の違い)を無視して閣内協力、閣外協力をするということになる。物事が進まなくなる。

立民・共産の候補者調整は脅威か。

 非常に危機感がある。(与党と野党が)1対2で戦うのと、1対1で戦うのでは議席数に大きな変化がある。小選挙区は厳しい戦いだ。

新型コロナウイルス感染抑止や経済対策で何を訴えるか。

 社会の分断が進んでいると国民が抱く不安の解消に取り組む。コロナ感染を抑えながら、いかに経済を拡大していくかだ。コロナの第6波に備えるための病床確保、治療薬の開発などを進める。新しい資本主義につながる成長と分配の好循環を実現させる。デジタルトランスフォーメーション(DX)など成長分野への投資を行い、イノベーションを起こしていく。

憲法改正にどう取り組むか。

 国会で各党が憲法について議論をするべきだ。議論を拒否していたら国会議員である必要はない。憲法改正は野党も巻き込んで議論することに意義がある。


「政権の選択肢つくれた」
枝野幸男立憲民主党代表

インタビューに答える立憲民主党の枝野幸男代表=14日午前、東京・永田町

インタビューに答える立憲民主党の枝野幸男代表=14日午前、東京・永田町

解散の受け止めと選挙で訴える点は。

 説明と論戦から逃げる解散で、大変残念だ。新型コロナウイルス対策、経済政策、不誠実な政治、この三つを変えようと訴える。

野党連携体制構築の評価は。

 共産党が直前に20を超える選挙区で候補者を降ろしたり別の所に移したりして一騎打ち構造を強めてもらったことに敬意と感謝を申し上げたい。それぞれの事情と立場がある中で、想定を超える一本化が図れた。

共産とは政権を取った場合「限定的な閣外からの協力」で合意したが、必要だったのか。

 日米同盟が基軸であるとか、天皇制などについては明確な違いがある。私の今目指す政権には、(共産は違いを)持ち込まないということが明確になることで安心してもらえる。

時限的な所得税免除や消費税減税を掲げているが財源は。

 富が偏在している所に応分の負担をお願いするのが一つの柱だ。

岸田文雄首相も「分配」を強調している。

 成長したら賃金を上げる、分配をするというのは安倍晋三元首相の言っていたことと一緒だ。分配を先にやらないと成長もしないことは明確な違いで、多くの有権者はすぐに理解していただけると思う。

野党第一党党首となってからを振り返って。

 政権の選択肢としての構えをつくりきることができたのは多くの皆さんの協力と尽力のためものだ。

(時事)

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