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立憲民主党のイチャモンと無関係に減少する新規陽性者

立憲民主党の「名物」は次々突き刺さる特大ブーメラン

東京都で新規陽性者数が2日連続して1000人の大台を割り込みました。新規陽性者数が前週比で減少するのは26日連続のことです。こうしたなか、コロナそっちのけで「もりかけ」「桜」を追及していた立憲民主党では、安住淳・国対委員長が昨日、自民党総裁選を「コロナそっちのけ」と批判なさったようですよ。


東京都、2日連続で1000人の大台割れ

 東京都の新規陽性者数が昨日、2日連続で1000人の大台を割り込みました。
 

■9月17日(金)時点の東京都の状況
・新規陽性者数…782人(前日比▲49人、前週比▲460人)
・7日間平均値…946人(前日比▲66人、前週比▲713人)
・重症者数…179人(前日比▲3人、前週比▲64人)
・新規死亡者数…25人(前日比+1人、前週比+10人)

(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)

 もちろん、新型コロナウィルス感染症・武漢肺炎を巡っては、新規陽性者数(※メディアが「感染者数」と報じる値)だけをもとに「良い」「悪い」と判断すべき代物ではありません。入院患者数や新規死亡者数、あるいは当ウェブサイトで以前から注目している重症者数の推移についてもとても重要な指標です。

 重症者はピークと比べて減ったとはいえ、あいかわらず179人という状態でとどまっていますし、新規死亡者数についても25人と高止まりしています。

 過去の「感染」拡大局面(たとえば2020年12月~2021年1月など)の事例に照らすならば、新規陽性者数と重症者数、あるいは新規陽性者数と新規死亡者数のピーク(山)は少し遅れて到来するという傾向がありますが、今回の局面でもその傾向がハッキリ確認できます(図表1、図表2)。

■図表1 東京都における新規陽性者数と重症者数


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(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』、『新型コロナウイルス感染症重症患者数』https://catalog.data.metro.tokyo.lg.jp/dataset/t000010d0000000090より著者作成)

■図表2 東京都における新規陽性者数と新規死亡者数


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(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』『新型コロナウイルス感染症重症患者数』より著者作成)

新規陽性者中、若年層(除く20歳未満)の割合が減少

ただ、高齢者層以外へのワクチン接種が、このところ急激に進んでいるためでしょうか、それとも一部の若年層が行動を自制しているためでしょうか、7月は20歳代が中心だった新規陽性者の年齢構成にも、明らかな変化が生じています。

新規陽性者全体に占める20歳代、30歳代の割合が減少する一方、中高年層、あるいは逆に20歳未満の青少年層の割合が上昇しているからです(図表3、図表4)。

■図表3 東京都における新規陽性者の年齢構成(~49歳)


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(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』より著者作成)

■図表4 東京都における新規陽性者の年齢構成(40歳~)


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(【出所】東京都『新型コロナウイルス陽性患者発表詳細』より著者作成)

 この年齢構成分布だけで決めつけるのは少し性急ですが、あくまでも現時点における当ウェブサイトの仮説は、ざっくり次の2点です。

 1つ目は、7月頃、新規陽性者の3~4割が20歳代で占められていた理由は、この層はワクチン接種が後回しとなっていたことに加え、自粛要請を無視して繁華街などで路上呑みをする者も多く、また、「感染」しても発症しないため、無自覚にコロナをばら撒いていたからだ、という可能性。

 2つ目は、65歳以上の高齢層で7月上旬ごろから2回目のワクチン接種を終える人が急増し、そもそも発症しない人が増えた、という可能性です。

 もちろん、これだけではないと思いますが、その後の年齢分布の変化を考えれば、こうした推察も、あながち的外れではないでしょう。

ワクチンは高齢者以外でも40%弱が完了

 実際、9月以降、新規陽性者全体に占める高齢者の割合が徐々に上がり始めているのは、高齢者以外の層でもワクチン接種が進み、2回目の接種を終えた人が徐々に増えてきていることの証拠ではないでしょうか。

 図表5は、普段当ウェブサイトで紹介している、「ワクチン接種記録システム(VRS)」のデータ、首相官邸のデータ、厚生労働省のデータ、職域接種などのデータを統合した総接種回数と接種率実績に関する一覧表です。

■図表5 総接種回数と接種率


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(【出所】VRSオープンデータおよび首相官邸ウェブサイト『新型コロナワクチンについて』データをもとに著者作成。9月18日時点で取得したVRSデータ、9月17日時点で取得した職域接種データ・重複計上データなどを使用。「接種率」とは累計接種数を『令和2年住民基本台帳年齢階級別人口』https://www.soumu.go.jp/main_content/000701583.xls【※エクセルファイル】記載の人口で割った数値。高齢者接種率は累計接種回数を3548万6339人で、「高齢者以外」の接種率は、接種回数合計から65歳以上接種回数を引いた数値を、9164万2566人で割って求めたもの)

■※VRS生データのダウンロード方法


・次の文字列をウェブブラウザのURL欄に打ち込むと、その時点の最新データが取得可能
https://vrs-data.cio.go.jp/vaccination/opendata/latest/prefecture.ndjson
・上記文字列のうちの「latest」以降の部分を「{dt}/prefecture.ndjson」(※)に変えると過去データの入手が可能(※なお、{dt}は「yyyy-mm-dd」形式で日付を入力。たとえば「2021年8月5日時点のデータ」なら、{dt}の部分を「2021-08-05」に変換)

 これで見ていただければわかりますが、高齢者以外の層への接種率は、そもそも接種対象外である12歳以下の人口約1200万人を含んだベースで見ても、すでに2回接種率が40%に達しようとしています。

 また、現実にはVRSへの未入力件数が600~1000万回分は存在していると考えられるため、こうした「未入力」も勘案すれば、下手をすると現時点で人口の6割、64歳以下の対象者の5割が2回接種を終えている、という仮定を置いてもおかしくはありません。

 だからこそ、東京都では今後、むしろ新規陽性者全体に占める高齢者の「割合」は上昇するであろうと考えるのが自然な発想、というわけです。

よくこのポンコツ法制でここまでのことができました

 いずれにせよ、日本では法的強制力を伴ったロックダウンなどの措置もできませんし、できることといえば「自粛のお願い」くらいなものですが、そのわりに重症者・死亡者は欧米諸国などと比べて非常に低い水準でとどまっていて、主要国と比べて遜色のない水準にまでワクチン接種が進んでいるのです。

 これを「コロナ対策の成功」と言わずして、いったいどういえばよいのでしょうか。

 おそらく菅義偉政権でなければ、コロナ禍はもっと悲惨なことになっていたはずです(『ワクチン接種が高齢者の死亡者数を9割削減か=厚労省』等参照)。

 それなのに、マスメディア(とくに新聞、テレビ)がコロナの恐怖を煽って、煽って、煽りまくったすえに、安倍晋三総理大臣や菅義偉総理大臣のコロナ対策を「迷走した」「失敗した」と人々に刷り込み続けているのです。

 本当に「コロナ禍」は「メディア禍」そのものでしょう。

 新聞、テレビなどオールドメディアの言い分をそのまま信じ切っているのか、なかには某分野の専門家でありながら、ご自身のブログで「ガースー(※菅総理のこと)は本当に何もやらなかった」などとのたまっている方もいらっしゃいますが、そのような方はご自身の情報処理能力の低さを自覚なさった方が良いと思います。

歳代のポンコツ政党は立憲民主党

こうしたなか、以前からしばしば言及しているとおり、最大野党である立憲民主党のポンコツぶりが明らかになったのも、このコロナの特徴でしょう。

 というのも、このコロナ局面において、コロナ禍を終息させることに、立憲民主党は本当になにひとつとして貢献していないからです。

 いや、「貢献していない」というのは語弊があります。「コロナ禍の終息を妨害しようとした」、と述べるべきでしょうか。

 立憲民主党といえば、2020年3月4日に福山哲郎幹事長(参議院議員)が参院予算委員会で質問に立ち、次のように発言したことについては、半永久的に記録に残して良い論点ではないでしょうか。

「総理、嫌でしょうが『桜を見る会』について質問させていただきます。時間が余ればコロナ対策もやります。」

 正直、国政にまったく影響がない「もりかけ」「さくら」スキャンダルの追及にあけくれ、新型コロナウィルスの感染が拡大していく局面において、立憲民主党はまったくの役立たずだっただけでなく、むしろ政府・与党の足を徹底的に引っ張りました。

 そういえば、立憲民主党はこの1年の「最大の成果」を「菅義偉政権を退陣に追い込んだこと」だと認識しておられるようですが(『この1年の成果は「政権退陣させたこと」=立憲民主党』等参照)、言い換えれば、自分たちが何ら対案も示さず、ひたすら政府を妨害し続けたということを、間接的に認めているのでしょう。

 そんな立憲民主党は、自民党総裁選を巡っても「コロナそっちのけ」とご批判になられたようです。

自民党総裁選 4人が争う構図に 野党批判「コロナそっちのけ」


―――2021/9/17 6:21付 Yahoo!ニュースより【FNNプライムオンライン配信】

 『FNNプライムオンライン』の報道によると、立憲民主党の安住淳・国対委員長は、「まったくコロナそっちのけで、党改革だなんて恥ずかしいと思いますよ」とおっしゃったのだとか。

 この方々は、本当に「ブーメラン」という言葉をご存じではないのでしょうか。あるいは、その立憲民主党自身がちょうど1年前、コロナ対策そっちのけで党代表選に興じていたことをお忘れになったのでしょうか。

 そもそも今回の自民党総裁選、「コロナ対策に専念する」として、菅義偉総理大臣自身は出馬していません(※どうでも良いですが、「スガヤメロ」などと叫んでいた人たちが、菅総理が不出馬を表明した瞬間、「無責任だ」などと大騒ぎしていたことは、大変に興味深い反応だと思う次第です)。

立憲民主党名物「特大ブーメラン」が枝野代表にも!

 …、と、以上で本稿を締めようと思っていたのですが、もうひとつだけ、どうしても取り上げておきたい記事を発見しました。

 デイリースポーツによると、立憲民主党の枝野幸男代表は17日、同日に告示された自民党総裁選について、「我々国会議員の仕事は国会にある。(総裁選は午後)5時以降にやっていただきたい」、などと批判。

 ただ、その立憲民主党自身が2020年9月7日に「合流新党代表選 候補者記者会見」を午後1時から行っていたことが判明し、しかも枝野氏と泉健太氏による会見をNHKが中継していたことなどを指摘する意見がネットから出た、というのです。

 まさに、「特大ブーメラン」が突き刺さった格好ですね。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

 いずれにせよ、きたる衆院選は、政権与党を選ぶための選挙というだけのものではなく、最大野党を選ぶための選挙だ、という側面もあると思います。

 その意味では、「有権者が立憲民主党に厳しい鉄槌を下すのかどうか」という点には、注目したいと思う次第です。


「新宿会計士の政治経済評論」より転載
https://shinjukuacc.com/20210918-02/

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