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「コロナ禍の総理は誰がやっても批判される」論のウソ

菅は菅でも「かん」首相のこと、メディアは批判しましたか?

 本稿も『東京都の状況好転のなか、不出馬表明で空気も変わった』に続く「主観に基づく雑感メモ」です。インターネットのサイトを閲覧していると、菅総理に対し「このコロナ禍で総理に就任するということは、火中の栗を拾いに行かされるようなものだ」、「誰がやっても批判されるし、誰がやってもこうなる」という趣旨の書き込みがありました。ただ、この後段については、ハッキリ申し上げて、まったく賛同できません。


 本日はパラリンピックの最終日ということもあり、東京都内ではマラソンが行われているようです。

 お出かけしたら各所で交通規制が行われているなど、都民のひとりとして、まさに「東京2020+1」を実感します(※もっとも、朝っぱらから報道ヘリが爆音を立てながら都心上空を飛び回っているのは大変に迷惑であり、困りものでもありますが…)。

 さて、金曜日の『菅総理、記者団に対し「新型コロナ対策に専念したい」』や昨日の『東京都の状況好転のなか、不出馬表明で空気も変わった』でも申し上げましたが、菅義偉総理大臣が自民党総裁選への出馬をしないと述べたことで、世の中の「空気」が大きく変わったように思えます。

 ツイッター上でも、いままでは「ガースー(※菅総理のこと)がオリパラを強行開催したせいで感染が爆発した」だの、「ガースーが戦犯」だのと、口汚く菅総理を批判する書き込みが目立ちましたが、金曜日以降は菅総理のツイートに対し、突然、「今までありがとう」、「感謝します」といった書き込みが目立ち始めたのです。

 個人的に言わせていただくならば、そうした感謝の声、支持の声は、いままで菅総理が苦しく孤独な戦いやさまざまな決断を強いられているさなかに菅総理ご本人に伝えておくべきだったのではないでしょうか。

 もちろん、一般人が菅総理を公然と支持する書き込みをし辛いのは、仕方がない話かもしれません。「新宿会計士」自身も、今まで当ウェブサイトやツイッターなどで菅総理を支持する意見を表明したら、それに対して(ときとして口汚い)批判や罵声が飛んできたことも事実ですから。

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 さて、こうしたなか、さまざまな書き込みを眺めているなかで、興味深いものがあったとしたら次のようなものです。

「このコロナ禍で総理に就任するということは、火中の栗を拾いに行かされるようなものだ。誰がやっても批判されるし、誰がやってもこうなる」。

 この意見、一見すると「なるほど」と思うかもしれませんが、個人的にはその後段には一切賛同できません。

 東日本大震災のときの菅直人元首相を思い出していただきたいのですが、かじ取りをする人間が無能であれば、事態は徹底的に「悪い方、悪い方」に流れます。

 もし現在、「菅」は「菅」でも「菅(すが)義偉」氏ではなく「菅(かん)直人」氏が首相を務めていたら、はたしてどうなっていたでしょうか。少なくとも国民の半数近くがワクチンの2回接種を終えているという状況は実現していなかったのではないでしょうか。

 この「ワクチン接種」自体、5月7日に菅「義偉」総理が掲げた「1日100万回」という目標を上回るパフォーマンスで推移しています(※自衛隊の大規模接種センター設置という功績も忘れてはなりません)。

 さらに、肝心のワクチンも、菅「義偉」総理が4月17日、ファイザー社のアルバート・プーラCEOと電話で会談して確保したという功績を、意外と皆さんが無視しているのには驚きます。

 菅「直人」首相だったら、同じことができていたでしょうか?

 民主党政権(あるいは立憲民主党政権)だったら、ワクチン接種ではなくPCR検査の徹底で事態をさらに悪化させていた可能性は濃厚です(ついでに、謝蓮舫さんあたりがコンビニ視察などのパフォーマンスを繰り返しているのでしょうか?)。

 そして、現在、菅「義偉」総理に対して行われているような、「メディアリンチ」と称しても良いほど酷い偏向報道による攻撃が、菅「直人」首相に対して加えられたでしょうか。

 東日本大震災での報道ぶりなどを思い出すと、新聞、テレビなどのマスメディア(というよりも「オールドメディア」)が当時、民主党の菅「直人」首相を、ときとして事実関係を歪曲してまで、舌鋒鋭く批判的に報じたという記憶はあまりありません。

 その意味では、「誰がやったって同じだ」というくだりに対しては、「それは違うでしょう」と申し上げたいと思う次第です。

 (※なお、本稿は多分に主観的なものですので、この点についてはくれぐれもご了承ください。)


「新宿会計士の政治経済評論」より転載
https://shinjukuacc.com/20210905-02/

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