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枝野新党代表 まっとうな政党づくりに励め

 立憲民主党と国民民主党、無所属グループなどによる合流新党代表選と党名投票が行われ、代表に立憲代表の枝野幸男氏、新党名は「立憲民主党」が選ばれた。

 衆参149人の議員勢力から成る合流新党は15日に第1野党として改めて旗揚げするが、どこまで新党を維持存続できるか疑問符が付く。

離合集散を繰り返す

 代表選を終えた枝野氏は「ノーサイドではなくプレイボール」と述べ、新しい出発を印象付けようとした。しかし、合流新党は新党の清新さと程遠く、20世紀末から続く反自民勢力の同じ顔触れで繰り返される離合集散にすぎない。その中で、国民から若い泉健太政調会長が枝野氏の対抗馬となったことは今後の世代交代の弾みとして注目されよう。

 代表選では、特に党運営手法が主要争点になった。旧民主党~民進党時代に党運営をめぐる分裂が何度も起き、因縁の課題であることは間違いない。自民党と対決する緊張感ある現実政治を強調しようにも、肝心の党が壊れる繰り返しだった。

 日本記者クラブ主催の討論会でも泉氏は、党内で意見をよく聞く風通しのいい、多様性と共生を尊重する運営を強調。枝野氏は党の結論に従うガバナンスの重要性を指摘し、「自分と違う意見を批判し背中から弾を撃つ言動や、自分の主張を正当化して外に発信する人は信頼を得られない」と述べ、これまでの分裂を念頭に釘(くぎ)を刺した。

 ただ、何度も党を改め「国民のために」と訴えて再出発しようと、有権者の信頼と期待の回復は容易でないところまできている。事前の各世論調査では、7割近くが合流新党に期待していないと答えた。

 これほどの政治不信を招いたのは、これまで複雑怪奇なほど分裂したことにあろう。前回衆院選挙で民進党が行った小池百合子東京都知事を党首とした希望の党からの出馬決定。反発した枝野氏らの集団離党、立憲結党。希望に参加しながら民進党にも党籍を残す議員らと参院に残る民進党が合流して党名を改めた国民。どちらにも加わらない無所属グループなどだ。

 旧民主党政権時代に枝野氏らの消費増税に反対して小沢一郎元代表がグループを率いて党を割ったことや、その後の小沢氏が国民の生活が第一、日本未来の党、生活の党、生活の党と山本太郎となかまたち、自由党と党名を変えて昨年、国民と合併し、さらに今回の代表選では枝野氏の推薦人名簿に名を連ねたのも分かりにくい。

 かつて自民党と双璧をなす2大政党を担った人々が、簡単に党を割ったり党名を変えることや、選挙互助会の色彩が強い政党を結成して共産党とも手を組む節操のなさなど、政治の軽さを有権者は見抜いている。

共産党との共闘やめよ

 枝野氏は、健全な日米関係により国民の生命と国益を守る現実的外交を説いたが、共産党との共闘を残しては有権者を欺く。これまで「反安倍政治」の旗を振り、「まっとうな政治」を主張してきたが、まずは合流新党がまっとうな政党になるように励むことだ。

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