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日韓政策対話 戦略物資の管理を徹底させよ

 日本の韓国に対する輸出規制をめぐる日韓両政府間の政策対話が行われ、今後も対話を継続していくことで一致した。韓国が日本から輸入した戦略物資の管理の在り方を是正することが最優先課題である。引き続き改善を促したい。

密輸出された疑い

 この問題をめぐる日韓政策対話は昨年12月以来3カ月ぶりで、その後、韓国が戦略物資の管理改善をどこまで進めたかが焦点だった。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、ソウルでの開催は見送られたが、テレビ会議方式で日程をずらさずに予定通り対話を行ったことは評価すべきだ。

 日本は昨年7月、韓国に輸出している、大量破壊兵器への転用が可能な半導体材料3品目が、韓国から密輸出された疑いがあることを理由に輸出審査を厳格化する措置に踏み切った。これをめぐり日本は再三、韓国に協議を申し入れたが、韓国が3年間も応じなかったという事情もあった。

 また日本は、輸出手続き簡素化の優遇措置を与える、いわゆる「ホワイト国」から韓国を除外した。

 今回の対話で韓国側は管理徹底に向けた法改正や人員増強など体制整備を進めてきたことを説明。日本側はそれらが効果的に輸出管理に反映されていることの確認が必要だとの認識を示したという。まだ双方の間に溝もあるようだが、この方向で両国が努力していけば問題解決は近づくだろう。

 本来、こうしたやりとりは日本が厳格化措置を講じた直後から始めるべきだった。だが、韓国は日本との関係悪化で政治的な思惑を抜きにした対応ができない状態だった。

 韓国は日本の措置を元徴用工をめぐる大法院(最高裁)判決への「経済報復」と位置付け、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を宣言し、日本の措置を不服として世界貿易機関(WTO)に提訴するなど逆に日本への強硬姿勢を鮮明にしていった。文在寅政権の反日路線が日韓関係のあらゆる分野に支障をもたらし、冷静に進めるべき外交や貿易交渉がストップしてしまったというのが実情だろう。

 日本も戦略物資の輸出をめぐり落ち度がなかったか見直す機会にすべきだ。韓国が協議に応じなかった3年間、結果的に北朝鮮や中国などに軍事増強を許した可能性があるからだ。

 新型ウイルスの問題では、日本が韓国と中国からの入国制限に踏み切ったことに韓国が反発し、対抗措置として同じように日本からの入国制限を始めた。来月の総選挙を前にして有権者に対日強硬姿勢をアピールした可能性が高いが、ようやく解決に向け動きだした輸出管理をめぐる日韓交渉にも影を落としかねない。

反日路線の見直しを

 北朝鮮はしばらく自制していたミサイル発射を今月に入り繰り返し行い、技術向上を図ったとの見方も出ている。こうした武力挑発を共同で抑止するはずの日韓が足並みを乱していては北朝鮮に付け入る隙を与えるだけだ。文政権には反日路線の見直しを重ねて求めたい。

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